家庭は組織!円満な夫婦関係のためにできること10選

  • 2023年11月2日
  • 2023年11月27日
  • 家庭

皆さんこんにちは、更紗(さらさ)です。

私事ですが、私には結婚10年目になる夫がいます。ありがたいことに、これまで大きな離婚の危機もなくやってこれました。

しかし、何の努力もせず夫婦関係を維持できたわけではありません。少なくとも私は、「良好な夫婦関係を築きたい」と意識して生活してきました。

今回の記事では、私が「円満な夫婦関係のために実践してきたこと」を紹介させていただきます。

家庭環境が改善することは、実は仕事にも良い影響があります。

仕事も家庭もうまくいっていない人は、自殺未遂をするなど非常に危険な行動に陥りやすいのですが、仕事がうまくいかなくても夫婦関係が良好なら何とかなる。

これは専属産業医として多くの社員さんに関わる中で、強く実感していることの1つです。

もし夫婦関係に悩んでいる方がいらっしゃったら、今回の記事に参考になることがあると思います。

是非ご一読ください!

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【円満な夫婦の】考え方

家庭はひとつの組織

まず、私は「家庭はひとつの組織」だと思っています。

組織の構成メンバーは、私、夫、子ども2人の計4人。中でも私と夫は、「組織を円滑に運営するため」の主要な役割が与えられています。

夫婦はビジネスパートナー。「組織のためにもビジネスパートナーと良好な関係を保つことが重要である」ということは誰が見ても明らかです。

このようにビジネスライクに考えることで、感情に左右されず全体を俯瞰して見ることができます。

自分の配偶者は世界一

私は「自分の夫は、世界一」と思い込むようにしています。

「自分の夫」に該当する人は世界にただ一人しかいません。つまり、相対的に一位なんじゃなく、絶対的に一位なんです。

「良い夫コンテストにエントリーした世界中の旦那さんの中でうちの夫が一位」なのではなく、「私の夫コンテストにエントリーできるのはうちの夫一人だけなので必然的にうちの夫が一位」であるというイメージです。

説明すればするほど分かりにくくなるから、もういいです。

こう思い込むようにしているのは、「隣の芝生が青く見えた」ところで、絶対に良い結果にならないから。

自分の配偶者に不満があるからといって「どこかにもっといい人がいるはず」と見切り発車で離婚してしまったり、「あっちの人と結婚すれば良かった」と不倫したり。

離婚や不倫を否定しているわけではありませんが、そうやって外側ばかり見ている人は、配偶者を「使い捨ての駒」のように考えているということ。家庭の維持が難しくなるのは当たり前です。

家庭の維持を望むのであれば、まずは内側(自分の配偶者)をもっとよく見て理解しましょう

相手を理解するよう努力に努力を重ね、それでも夫婦関係が悪い時に初めて離婚という選択肢が出てくるものだと思います。

自分の配偶者の代わりはいません。だったら、夫婦間で困難があっても、粘り強く付き合っていきましょう。

自分も完璧ではない

「完璧な人間なんていない。だから夫に至らない点があっても許してあげましょう」という論説はよく目にします。

しかし、皆さんは「自分も完璧ではない」自覚がありますか?

自分の未熟さに気付いていない人は、自分に対して優しく・配偶者に対して厳しくしているだけなのかもしれませんよ。

例えば、家事や育児で夫婦の意見が割れることはよくあります。その時、「私の考えの方が絶対正しいのに、配偶者が理解してくれない」と考えてしまう人は危険です。

夫婦間で「どちらが正しくてどちらが正しくないか」、「どちらが上でどちらが下なのか」と勝ち負けを競う必要などありません。私は、夫婦はフェアな立場であった方がいいと思います。夫婦間で上下関係ができてしまうと、必ず下の人の不満が募ります。

意見が割れたとしても、配偶者の意見は「なるほど、そういう考えもあるよね」と受け入れ、最終的にどうするかは冷静に話し合って決めればいいことです。決して「私の言う通りにさせよう」と躍起にならない。時には自分が折れることも必要だと思います。

私も夫に不満を感じてしまうことはありますが、夫も私に対していろいろ不満があるに違いありません。

配偶者も完璧じゃないし、自分も完璧じゃない。「お互い様」の気持ちを持ちましょう。

【円満な夫婦の】行動

挨拶をする

皆さん、職場の人に会ったら必ず「おはようございます」「お疲れ様です」などの挨拶をしますよね。挨拶をすることで、職場の雰囲気が明るくなります。

ちなみに…配偶者にも挨拶していますか?

私は結婚生活が長くなってきて、だんだん夫が空気のような存在になっていって、いちいち挨拶することを億劫に思っていた時期があります。

朝起きても、夫が犬の散歩から帰ってきても、食事の時間も…。挨拶をするタイミングは沢山あるのですが、何も言わない。

別に喧嘩しているわけでも何でもないのですが、「毎日のことだから言わなくても分かるだろう」という甘えがあったように思います。

しかし、やはり家族としての絆が薄くなってしまったような感覚に陥り、少しずつ挨拶するようにしてきています。今では朝起きたら「おはよう!」、夫が散歩から帰ってきたら「おかえり!」、食事の時間は「いただきます!」「ごちそうさまでした!」と。

すると、忙しい中でも夫とコミュニケーションが取れるようになりましたし、子どもたちも挨拶の習慣が身に付き、一石二鳥!

メリットしかないので、是非取り入れてみてください。

感謝を伝える

「配偶者に感謝を伝えましょう」というのは誰もが耳にしたことがある家庭のライフハックですが、皆さんは実践できているでしょうか?

家事をしてくれてありがとう、育児をしてくれてありがとう、仕事をしてくれてありがとう…。でも、「大人なんだからそれぐらいやるのは当然。その程度で感謝してほしいなんて甘い」という意見もあるかもしれません。

しかし、「”無い”ことに不満を言うのではなく、”有る”ことに感謝を言う」ことはできないでしょうか。

例えば、うちの夫は専業主夫です。「1円も稼がないで…」とお金が”無い”ことに不満を言うこともできます。でも、「夫のおかげで毎日美味しいご飯が食べられている」と”有る”ことに感謝を言うこともできます。

職場でも家庭でも、常に後者の思考を働かせるべきです。感謝の気持ちを持たずに良い組織運営はできません。

褒める

「私って、夫のこと褒め足りていなかったな…」と反省させられた漫画があります。

その漫画とは、『きのう何食べた?』(著:よしながふみ、発行:講談社)です。

男性カップルが同棲している日常を描いた料理漫画で、ドラマ化・映画化もしているのでご存じの方も多いと思います。

更紗
私は第二子妊娠中のつわりの時期に、美味しいご飯が食べた過ぎて漫画を一気読みしていました(笑)。

基本的に、弁護士の彼が料理担当なのですが、美容師の彼が、いつも「すっごい美味しい〜!」と料理を褒めちぎっているのです。

小さいお子さんがいる方なら分かっていただけると思いますが、食事の時間は戦争ですよね。私はつい最近まで、どうしても穏やかに食卓を囲む気になれませんでした。

夫が心を込めて作ってくれた食事を急いでかき込み、急いで片付けていました。今思うと、夫に申し訳なかったです。

美容師の彼を見習って、今では夫の料理を褒めちぎるようにしました。やっぱり褒められると嬉しそうですよ(笑)。

【円満な夫婦の】過ごし方

夫婦2人だけの時間を設ける

2年ほど前、私は全く余裕がありませんでした。毎日疲れ切って、必要最低限のことをやったらすぐに子どもと寝ていました。

しかし、「あの頃は夫を孤立させてしまっていた」と反省し、今では夫婦2人だけの時間を設けるようにしています。

我が家の子どもたちは毎晩、寝る時間まで寝室で遊んでいるので(1時間ほど)、その間は寝室の扉を閉じ、夫婦2人でテレビを観たりお喋りをしたり。

夫婦2人だけの時間は、夫婦の絆を深めるために非常に貴重だと感じています。

子どもたちが扉の隙間から「トイレ行きたい〜」などと声をかけてきて、夫婦の時間が中断されることも多々ありますが(笑)。

話を聞く・共感する

うちの夫はお喋りが大好きで、私が帰宅するとマシンガントークを繰り広げてきます。

今日の子どもたちのこと、ご近所さんのこと、ニュースのこと、ラジオで聞いたこと、自分の考え…。内容は他愛もないものですが、これらは組織の基本である「報告・連絡・相談」ですので、私は「話してくれてありがとう」という姿勢で笑顔で頷くようにしています。

まあPCでブログを書きながらですけど…(時間がない)。

更紗
子どもがいない時(臨床医時代)は、内心「私が疲れ切って帰ってきたのに、どうでもいい話をしないでよ!」と思っていましたね(笑)。
また、必ず夫の意見や感情に共感するようにしています。本心は違ったとしてもです。
家庭の主力メンバーである夫の精神衛生を保つことは、家庭を運営していく上での最重要事項です。夫がそんなに私に話しかけてくる理由は、「共感を得たいから」に尽きます。
「聞く力・共感する力」は、夫婦に限らず人間関係を築く上で必須のスキルです。是非、家庭内で猛練習しましょう!

【円満な夫婦の】与え方

自由なお金を与える

我が家にはお小遣い制度はありません。

夫は専業主夫で無収入ですが、私が働けているのは夫のおかげ。「私が稼いだお金は、あなたが稼いだお金でもあるから」と、私のお金は自由に使ってもらっています。

お小遣い制にすると、「養ってもらっているんだから、お小遣い少なくても我慢しないと」と、夫が窮屈な思いをしてしまうと思います。

また、夫の専業主夫としての働きを労う意味でこのようにしていますが、これまで大きな問題になったことはありません。

夫はギャンブルはしませんし、大きな買い物をしたい時には必ず私に相談してくれます。

本当はもうちょっとお酒代を抑えてほしいですけど…(笑)。

自由な時間を与える

私が家にいる間は、夫にはなるべくゆっくり過ごしてもらうようにしています。

平日は、夫は夕食を作ってくれますが、食後はお酒を飲んでのんびりして動きません。(私は片付け)その後も深夜までテレビを観ながらストレッチしています。(私は子どもたちの世話)

私は家庭での自由時間がほぼなく(1時間あるかないか)、正直夫が羨ましいです。「自由時間があったら、私は副業して家族のために稼ぎたいのに、夫は何もしていないじゃない…」と腹黒く考えてしまうことも。

しかし、この自由時間は、夫にとっては絶対的に必要です。毎日こうやってリラックスできるから、専業主夫という過酷な仕事をこなしていけるのだと思います。

専業主婦/主夫は休みのない仕事だと言いますが、配偶者の努力で休みを作ってあげることができるのです。

まとめ

人生100年時代、一般的な夫婦関係がどうなっていくか分かりません。あまりにも人生が長いので、一人の人と添い遂げるのが難しくなり、結婚・離婚を繰り返すのが普通になるかもしれません。

私も今の夫と添い遂げるのか、いつか離婚するのか、今後のことは分かりません。

でも「今目の前にいる配偶者に心を尽くして接すること」は、自分の心を磨くことにも繋がり、決して無駄にはならないと思います。

そして、前述の通り、他者(配偶者)と良好な関係を築くために努力することは、仕事にも良い影響があります

もし、今回紹介したものの中で皆さんが取り入れられそうなものがありましたら、是非試してみてください。

では、また!