もっと家庭に関わりたい医師が、家庭のために出来ること6選

  • 2021年10月31日
  • 2022年1月11日
  • 家庭

皆さんこんにちは、更紗(さらさ)です。

皆さん、毎日お仕事お疲れ様です。

これを読んでいる方の中には、家庭を顧みる余裕もなく、激務に耐えている方も多いと思います。

でも、「本当はもっと家庭に関わりたい。」と思っていませんか?

夫婦共働きの場合は、家庭に関わる機会があると思いますが、

配偶者が専業主婦/主夫の場合は、「家庭のことは配偶者に任せっきりで、今まで全然関わってこなかった。家に自分の居場所が無い。」という状況に陥りやすいです。

実際、専業主婦をしている知人によれば、
「家事も育児も出来ない夫は家にいない方がマシ。世話をしなきゃいけない人が一人増えて余計に疲れる。」
と散々な言われようです(苦笑)。

では、配偶者に戦力外通告をされている方は、家庭に関わることを諦めなければならないのでしょうか?

私の答えは「戦力になって、もっと家庭に関わろう!」です。

誰でも、今よりもっと家庭に関われるようになります。ですが、そのためにはもちろん努力が必要です。

今回の記事では、それを実現するための具体的なアドバイスを書きました。私の夫も専業主夫なので、参考になることがあると思います。

是非ご一読ください。

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あなたが、もっと家庭に関われる理由

家庭にあなたの居場所を確保する余地はあります。

その大きな理由は、以下の2点です。

  • 配偶者は、専業主婦/主夫であっても、サポートを必要としている。
  • 今からでも家事・育児能力を身に付けることが出来る。

専業主婦/主夫は本当に大変な仕事です。

休日は無く、朝から晩まで働き通しで、どんなに疲れていても家事・育児をしなければなりません。小さい子どもがいると、自分の食事・トイレ・入浴・睡眠も、スマホを見ることもままなりません。

それが毎日続くのですから、当然「たまには誰かに代わって欲しい・・・。」と思っているはずです。

そこで、あなたの出番です。配偶者がそこまで疲弊しないように毎日のサポートをしたり、疲弊してしまった時は完全に家事・育児を代わってあげられるのだとしたら、とても喜んでもらえるはずです。

「だけど、家事・育児出来ないし・・・何をすれば良いのかも分からない。」という自信の無い方も、大丈夫です。

家事・育児能力は努力次第で身に付けることが出来ます。誰だって最初から出来たわけではありません。

ちなみにうちの夫も、専業主夫になった時点では、家事・育児の経験はありませんでした。

それでも今は、家事・育児とも任せられる程に成長しています

是非、前向きに挑戦していただきたいと思います。

家庭のために出来ること①家庭に関わる時間を増やす

まずは当然ですが、「家庭に関わる時間を増やす」ことが必須になります。

家庭に関わる時間が無ければ、家庭の問題に気付くことすら出来ず、家事・育児能力も身に付きません。

出来れば毎日決まった時間に帰宅するのが最も望ましいです。

「毎日何時に帰れるか分からないし、帰れないこともある」という方は、どうしても家庭に関わることが難しくなってしまいます。家族からすれば「アテに出来ない人」ですからね。

私も臨床医時代はそうでした。私が今、家庭に関わる時間を確保出来ている最も大きな要因は、専属産業医に転職したことです。

あなたが本当に家庭に関わりたいのであれば、転職して労働条件を改善することも検討しましょう。

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家庭のために出来ること②役割分担は固定・柔軟を両方取り入れる

出来れば、あなたが担当するタスクを固定してもらいましょう。自分が担当することで責任を持って取り組むことが出来ます。

家庭の役割分担について、「気付いた方がやる」という柔軟な方法も一般的ですが、

専業主婦/主夫の配偶者が「あなたに任せるより自分でやった方が速いから」と全部やってしまうことも考えられますし、

これまであまり家庭に関わってこなかった人なら尚更、目の前にやるべきタスクがあっても気付きにくいでしょう。

とはいえ、配偶者が大変な思いをしている場合には、自分の担当外でも速やかに手助けしましょう。

ここでは固定・柔軟の役割分担、両方取り入れることをオススメします

例えば私は、家にいる間は育児のほぼ100%を担うようにしています。そうすることで、夫は家事に集中することが出来ます。

けれども、その時の状況次第で私が家事をやったり、夫が育児をしたりすることはよくあります。

両者の最適なバランスは、家庭によって違うと思います。配偶者とよく話し合いましょう。

家庭のために出来ること③配偶者に自由時間をプレゼントする

小さい子どもを育てていると、本当に一人の時間を確保するのが困難です(せいぜいトイレに入っている間くらい)。

あなたが最低限の家事・育児能力を身に付けたタイミングで、配偶者に一人で使える自由時間を積極的にプレゼントしてあげましょう。

平日なら夜の数時間、休日なら丸一日でも与えてあげられます。

その間、自分が一人で家事・育児をこなさなければならず大変だと思いますが、専業主婦/主夫の大変さを実感することが出来、今後配偶者に配慮すべきことが分かってきます

うちの場合、私と子どもは毎日20時頃には寝るようにしているので、夫はその後ウイスキーをちびちび飲んだり、テレビを観たり、筋トレ・ストレッチをしたりして、のんびり過ごしています。

休日はなるべく私と子ども二人で外出し、夫に好きに過ごしてもらいます。夫は整体に通ったり、買い物に行ったり、丸一日家を空けて実家に帰ったりしています。

もちろん、夫が私に自由時間をプレゼントしてくれることもあります。

私は子どもを寝かし付けてからブログを書くことが多いのですが、その最中に子どもが起きてしまった場合、夫が対応してくれます。作業が中断しないので非常に助かっています(中断せざるを得ないことも多々ありますが・・・)。

家庭のために出来ること④配偶者と積極的にコミュニケーションを取る

配偶者とは、積極的にコミュニケーションを取りましょう。

このことについては私の反省があります。

子どもが1歳半になるくらいまで、私は急いで仕事から帰ってきて、息つく暇もなく家事・育児をして、子どもと一緒に早い時間に寝ていました。

ある日、寝かし付けの後にリビングに行くと、夫がニコニコして沢山話しかけてくるのです。

そこで「夫は話したいことがいっぱいあったんだな」と気付き、これまであまり夫に構えていなかったことを反省しました。

普段、ほぼ話せない乳幼児とずっと一緒にいるのですから、「誰かに今日あったことを話したい」「自分の思いを共有したい」と思っていても、難しかったことでしょう。

夫には仲の良いパパ友もいるのですが、やはり家族にしか話せないことが沢山あります。

今では、家事・育児をやりながらでも、夫と積極的にコミュニケーションを取るようにしています。

話す内容はニュースのこと、今日の出来事、家事・育児のこと等、他愛もないことなのですが、

夫婦の絆が深まり、お互い大変な思いをしていないか配慮するようになりましたし、

情報共有出来ているので家事・育児がスムーズに進むようになりました。

皆さんも、是非取り入れてみてください。

家庭のために出来ること⑤感謝を伝える

よく聞く話だと思いますが、感謝を伝えることはとても大事です

感謝してもらうことで、配偶者はあなたのことを理解者だと認識するようになり、家事・育児に対するモチベーションが全然変わってくるはずです。

あなたにまだ家事・育児能力が身に付いていないとしても、感謝を伝えることはすぐに出来ます!今日から実践しましょう。

配偶者が料理をしてくれるのであれば「いつも美味しいご飯ありがとう。家族のために色々考えて作ってくれているね。」とか、

配偶者が掃除をしてくれるのであれば「小さい子どもがいるのに、うちはいつも綺麗だね。ありがとう。」等、具体的に労い、感謝してみましょう。

ちなみに私は、夫に対していつも感謝の気持ちを伝えているのですが、夫は「言わなくても分かるだろう」という考えであまり言ってくれません(笑)。

家庭のために出来ること⑥本人のやりたいことを応援する

配偶者が何かやりたいことを見つけた時は、快く応援してあげましょう。

専業主婦/主夫は、家族のために自分のやりたいことを沢山我慢しています。あなただけは味方になってあげてください。

専業主婦ではないのですが、過去記事で紹介した書籍『腐女医の医者道!』のシリーズ2作目「外科医でオタクで、3人子育て大変だ!編」では、

外科医である著者が、育児のためにキャリアが築けないことを悔しがる場面があります。

そこで著者の夫が、「10年後医師としてどうなっていたい?」と尋ね、著者が「10年後、まだ手術やっていたい」と答えると、夫が背中を押してくれるのです(感動)。

籍を入れたから、子どもが生まれたから、自動的に「家族」になるわけではないと思います。

自分の人生だけではなく、家族の人生をちゃんと考え、協力してあげられる。それを繰り返して段々と「家族」になっていくのではないでしょうか。

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うちの場合、夫が「スキーを始めたい」と言ったことがありました。

必要な道具を一式揃えるのにかなりお金がかかったり、夫の自由時間を確保することは決して楽ではありませんでしたが、夫に新しい趣味が出来たことは私も純粋に嬉しかったです。

今は「スポーツジムに通いたい」という気持ちがあるようで、どうすれば通えるか、一緒に考えているところです。

長い人生、楽しみは少しでも多い方が良いですよね。皆さんも、配偶者がやりたいことを言い出しやすい雰囲気作りをしてみてください。

まとめ

家庭のために出来ることを6つ書きましたが、いかがでしたでしょうか。

いきなり全部は出来なくとも、出来そうなところから一つずつ取り組んでみてください。気付いた時には、きっと立派な戦力になっているはずです。

「家庭に関わりたい」というあなたの想いは、きっと配偶者・子どもに伝わります。

今より少しでも円満な家庭を築くことが出来るよう、心から応援しています!