【実践!自分の人生を組み立てる】『LIFE SHIFT2』まとめ

  • 2021年11月20日
  • 2024年11月7日
  • 読書

皆さんこんにちは、更紗(さらさ)です。

突然ですが、皆さんは100年時代を生き抜く準備を実践していますか?

過去記事で『LIFE SHIFT~100年時代の人生戦略』(著:リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット、訳:池村千秋、発行:東洋経済新報社)をまとめ、

100年時代のマルチステージ人生を生き抜くためには、有形資産(仕事・お金等)と無形資産(健康・良好な人間関係等)の両方を充実させなければならないと結論付けました。

しかし、「漠然としていて、何をしたらいいか分からないよ」と思っていた方もいたのではないでしょうか。

そんな方に朗報です。この度「実践編」である新作が発売されました!

今回はその新作、『LIFE SHIFT2~100年時代の行動戦略』(著:アンドリュー・スコット/リンダ・グラットン、訳:池村千秋、発行:東洋経済新報社)のまとめです。

この記事を読むことで、「何をしたらいいか分からない」という方も、100年時代での生き方・働き方・学び方についての概要を知り、実践に結びつけることが出来ると思います。

是非ご一読ください!

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【LIFE SHIFT 2】技術的発明―人間が機械に勝てる分野とは?

皆さんは、「テクノロジーの驚異的な進化により、人間の雇用が奪われる」という話を聞いたことはないでしょうか。

この様子をカーネギー・メロン大学ロボティクス研究所のハンス・モベラック氏は「人間の能力の風景」という比喩で説明しています。

海の中に島がいくつか浮かんでいる地図を思い浮かべてみてください。

この地図では、土地の高さは人間の能力の高さを表現し、海水面の高さは、その時点でAIが到達したレベルを表現しています。

時間が経つにつれて海水面が上昇し、より多くの土地が水没します。

つまり、AIの能力が高まり、人間が機械に勝てる領域が減っていくのです。

では、どのような能力が「標高が高い領域の能力」なのでしょうか。

ここではより人間らしい活動をおこなう能力と書かれています。

具体的には、人と人とのやり取り、ケアと思いやり、マネジメントとリーダーシップ、創造とイノベーションなどです。

幸い、医師は標高が高い領域に該当する職であるとのことです。

しかし、医師が行う業務の幾つかはテクノロジーに置き換えられていくことでしょう。

テクノロジーは、人間を代替する効果(置き換え効果)だけでなく、人間を補完し生産性を高める効果(生産性効果)もありますので、医師のように多忙な職種、人手不足の職種においては、テクノロジーの進歩はむしろ待ち望まれています。

日本は向こう30年の間に生産年齢人口が3200万人減ると予測されていますので、尚更ですね。

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【LIFE SHIFT 2】社会的発明―切実に求められている分野は?

しかし、技術的発明は自動的に人類を豊かにするわけではありません。

例えば産業革命では、テクノロジーの大激変が起きたものの、最初の数十年間多くの人の生活水準は向上せず、人々は経済的・心理的な痛みを味わいました。

具体的には、工業化が進むに伴い、人々は家族や昔ながらのコミュニティを離れて、急拡大する都市に移り住むようになった。

その際、支援を受けられず、安全も約束されない場合が多かった。

そのうえ、新しいスキルを身につけ、それまでに経験したことのない役割とアイデンティティを、そして往々にして孤独な働き方を受け入れなければならなかった…ということです。

人々が技術的発明の恩恵を実感するためには、「社会的発明」が不可欠です。

社会的発明とは、経済・社会構造の変革のことであり、これらが整備されて初めて、人々は技術的発明の恩恵にあずかることが出来ます。

今日、技術的発明と社会的発明のギャップが広がり続けていることが問題となっています。

技術的発明が猛スピードで進む一方で、社会的発明が後れを取っていて、社会のあり方(人々が生きる環境を形づくる構造やシステム)がテクノロジーの進歩に追いついていないのです。

しかし、社会的発明が切実に必要とされている領域が3つ提示されています。

  1. 老後資金の確保 必要なのは、高齢者も働きやすい制度改革
  2. 医療の提供 必要なのは、予防医療への転換
  3. 世代間の公平 必要なのは、若者と高齢者が長寿化の重荷とチャンスの両方を公平に分かち合うこと

医師として関連が深い②医療の提供について言及しますと、当然ながら高齢化に伴い、社会資源のうち高齢者医療に費やされる割合が増えていきます。

疾病負荷(病気により失われる生命と生活の質、そして病気による経済的コストなど)を生む主たる原因は、感染症から加齢による病気へ移っていきます。

非感染性疾患による死者は死亡するまでの時間が比較的長く、医療費が膨らみます。

そこで政府が行うべきなのが、予防医療への転換です。

人々が心身ともに活動的に生き続けるのを助けるような社会的発明が、今すぐにでも必要だということです。

しかし、それが十分に整備されているとは言い難い世の中で、私たちは自分の人生を組み立てていかなければなりません。

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【LIFE SHIFT 2】人生の組み立て方 3つの要素の実践を!

人間としての可能性を開花するような人生を組み立てるためには、下記3つの要素に焦点を当てるのがよいとされています。

  1. 物語 自分の人生のストーリーを紡ぎ、そのストーリーの道筋を歩むこと
  2. 探索 学習と変身を重ねることにより、移行のプロセスを成功させること
  3. 関係 深い絆をはぐくみ、有意義な人間関係を構築して維持すること

<①物語について>

あなたの「ありうる自己像」
あなたの「ありうる自己像」 本書の図3-1を改変

過去から現在へ至る道は1本しかありませんが、未来に向けては1本の確定した道は存在せず、現時点ではいくつもの選択肢があります。

その先には、それぞれ異なる「ありうる自己像」が待っています。

あなたにどのような未来の選択肢があるかは、現在の「足場」によって決まります。

足場を構成する要素としては、現在もっている能力、健康状態、教育レベル、経済状態、プライベートな人間関係、人的ネットワークの広がりと深さなどが挙げられています。

足場を固めることで、未来の選択肢が広がるということですね。

この図を基に、早速自分の人生を組み立てていきましょう!

<①物語の実践方法>

  • 「ありうる自己像」を描き出す
  • 自分がいだいている基本的な前提を再検討する
    「私のキャリアは突然終止符を打たれるのか?」
    「私の思考は狭まりすぎていないか?」
    「私は年齢に関して誤った思い込みをいだいていないか?」
    「私は制度の変化を考慮に入れているか?」
  • 時間配分を検討する
    「私は時間を再分配できるか?」
    「私は何を重んじて時間配分を決めたいのか?」

※高齢になったときの自分に対して先入観をいだくと、「ありうる自己像」の範囲も狭まってしまいます。

つまり、100年時代ではひと昔前と年齢の価値が違うため、「もう歳だから諦めよう…」などと思わないように!と言っているのです。

<自分の場合>

  • 今思えば、私は転職する前、主に3つの「ありうる自己像」を想定していました。「このまま臨床医を続ける」、「フリーランスとして臨床医と嘱託産業医を続ける」、「専属産業医に転職する」。
  • 「もう30代で、夫もいるんだから、転職は諦めた方がいいのかな…」と躊躇していた時期もあったのですが、正に「年齢に関して誤った思い込みをいだいて」いましたね(笑)。100年時代では、30代なんてまだまだ若い!
  • 何より「家族と過ごす時間を優先したい」という切実な気持ちがあり、結果的に専属産業医に転職しました。

専属産業医に転職してから、やっと自分の人生が始まったような気がしています。きっと、自分で人生を組み立て始めたからだと思います。

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<②探索について>
今、あなたが念頭に置いている進路について考えてみてください。

おそらく、その道を歩む過程では、いくつもの移行を遂げることが前提になっていることでしょう。

新しい職種に転身したり、キャリアを全面的に転換させたり、住む地域や国を変えたりすることも考えているかもしれません。

いくつもの移行を繰り返しながら長い職業人生を送るためには、学び続ける必要があります。

3ステージの人生では、学習はもっぱら最初のステージでおこなうものと決まっていました。

しかし、マルチステージの人生では、学習はみずからの選択でおこなうものになります。

<②探索の実践方法>

  • 移行を成功させる
    「私は十分に探索をおこなっているか?」
    「私は人生の計画を修正するのに役立つ人的ネットワークを築けているか?」
  • 人生のあらゆるステージで学習の機会を設ける
    「私はどのように感じるか?」
    「十分に学習できるか?」
    「足場を築けるか?」
  • 学習できる場を確保する
    「学習に適した場をつくっているか?」
    「どこに住む?」

<自分の場合>

  • 私の場合、専属産業医への転職でひとつ「移行を成功させる」ことが出来たと思います。臨床医をしながら産業医の勉強をして専属産業医になり、自分の望み通り仕事と家庭を両立出来ていると感じています。しかし、過去記事にも書いた通り「このまま医業一本で生きていけるのか?」という不安も抱いており、「今後も移行を繰り返すのだろうなあ」と思っています。
  • 転職後に労働衛生コンサルタントの資格を取得する等、本業分野の学習は続けています。しかし、今後医師の仕事を続けられなくなることも想定し、全く別分野の勉強をスタートしたところです。ブログを書いているのもその一環です。
  • 今は家族で暮らしやすい地域に住んでおり、必ずしも学習に適した環境ではないかもしれませんが、現在はオンラインで学習出来ることが殆どなので、特に困っていません。小さい子どもがいるので、学会のWeb参加が認められるようになったのは本当に助かっています。
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<③関係について>
マルチステージの人生は、柔軟性が高く、成長と進化を遂げるチャンスも多いです。

しかし、移行の回数が増える結果として、人生が細切れになる危険が出てきます。

そのため人間関係を深めるための投資が必要になります。

私たちの人間関係の核を成すのは家族であり、その外側には親しい友人、地域コミュニティが続きます。

こうしたすべての人間関係に関わってくるのが世代間の関係です。

単純な偏見と固定観念に基づいた世代観をもつのではなく、若者と高齢者の間に新しい社会的・経済的パートナーシップをはぐくむ必要があります。

<③関係の実践方法>

  • 人間関係に関する計画を点検する
    「十分な時間を確保できているか?」
    「どのような未来を望むかを明確に話し合ったか?」
    「適応力をもてるか?」
  • コミュニティを大切にする
    「コミュニティとの関わりに時間を費やす用意はできているか?」
    「さまざまな年齢層の人たちと一緒に過ごす用意はできているか?」

<自分の場合>

  • 陰キャな自分は最近まで「なるべく人と関わらず生きていきたい」と思っていたくらいなのですが(笑)、意外にも今の人間関係は充実していると感じます。専属産業医になって家族と過ごす十分な時間を確保出来るようになりました。
  • 企業では様々な年代・職種の人と繋がることが出来、人間関係の幅が広がりました。若い事務員さんに「あつ森」のやり方を教えてもらいました(笑)。ブログ活動を通してオンラインでの交流もするようになりました。

せっかく築いた関係ですので、これからも大切にしていきたいと思います。

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まとめ 5つの行動を取ろう

本書の「おわりに」の章では、下記5つの行動を取ることを推奨しています。

  1. 先手を打つ 今すぐ行動を起こそう
  2. 将来を見据える 先々に大きな恩恵をもたらす行動を慎重に選ぼう
  3. 「ありうる自己像」を意識する 選択肢を早く閉ざしすぎないように
  4. 可変性と再帰性を意識する 画一的な人生ではなくなる、将来の選択肢は今のあなたの行動によって決まる
  5. 移行を受け入れる その移行が自発的なものであろうと、不本意なものであろうと

世界は目まぐるしいスピードで変化しています。

あなたが今何歳であっても、その変化を見据え、100年時代を迎えるための準備が必要です。

まずは本記事を参考に、ご自分の人生を組み立て、じっくり考察してみてください。それが大きな第一歩になります。

まだ見ぬ未来のことについては不安な気持ちも拭えませんが、それは皆同じです。あなたは独りではありません。

しっかり準備をして、一緒に明るい未来を迎えましょう!

 

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