皆さんこんにちは、更紗(さらさ)です。
ブログ開設から約1ヶ月、今回が10記事目になります。「1ヶ月で10記事達成」を目標にしていたので、素直に嬉しいです。
今回は「医師なのに、なぜブログを書いているのか?」という一見軽い話ですが、
「一生、医業一本で生きていけるのか?」という、私の人生に対する疑問がスタートになっています。
同様の疑問を持っている方、「医師以外の仕事もやってみたい」という方には参考になることがあると思います。
是非ご一読ください。
ゼネラリストから「連続スペシャリスト」へ
上記は、『WORK SHIFT~孤独と貧困から自由になる働き方の未来図 <2025> 』(著:リンダ・グラットン、訳: 池村千秋、発行: プレジデント社)の言葉です。 ビジネス書大賞2013で大賞を受賞された書籍ですので、ご存知の方も多いと思います。
著者は、「漫然と迎える未来」の暗い現実について提示しています。どのような暗い現実かというと、時間に追われ続けたり、孤独に苛まれたり、繁栄から締め出され貧困に陥ったり・・・。
これらから逃れるためには、働き方をシフトして「主体的に築く未来」を迎えること、特に「専門技能の連続的習得」が重要であると書いています。
どういうことかと言うと、特定の専門技能に習熟した上で、「その専門分野の枠を超えた幅広い人的ネットワークを築き、そのなかで複数の専門技能を組み合わせる」ことや、「自分自身で複数の専門技能を身につけ、現在の専門分野の隣接分野に移動したり、まったく新しい分野に脱皮したりする」ことだそうです。
医師の場合、医師としての専門技能に習熟した上で、複数の専門技能を習得することが望ましいと言えるでしょう。
ちなみに、著者が言う未来とは2025年のことです。もう目の前じゃないか!
「この書籍をまだ読んだことが無い」という方は、今だからこそ是非読んでいただきたいです。ご自分が現在、著者の言う「漫然と迎える未来」にいるのか、「主体的に築く未来」にいるのか、人生の答え合わせが出来ると思います。
皆さんこんにちは、更紗(さらさ)です。皆さんは「100年人生」という言葉を知っていますか?これは2016年発売の『 LIFE SHIFT ~100年時代の人生戦略』(著:リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット、訳:池村千秋、[…]
皆さんこんにちは、更紗(さらさ)です。突然ですが、皆さんは100年時代を生き抜く準備を実践していますか?過去記事で『LIFE SHIFT~100年時代の人生戦略』(著:リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット、訳:池村千秋[…]
医業一本で生きていくことへの不安
私は医師になる前から、「一生、医業一本で生きていけるのか?」という疑問を抱いていました。
いつか「医師の仕事を完全にやめたい」と思うかもしれない。
将来、病気で今のように働けなくなるかもしれない。
自分のキャリアよりも、家族の事情を優先しなければならないかもしれない。
何よりも、同じことをずっとやっていたら飽きるかもしれない。
ずっと医師として働いてきたわけですが、その間様々な経験をし、上記の懸念は現実味を帯びてどんどん膨れ上がっていきました。
過労で倒れそうになったり、妊娠・出産・産後と自分の身体が思い通りにならなかったり、家族が出来たことで自由にキャリアを築くことが現実的でなかったり。
だからこそ、自分の働き方について真摯に考え、専門を変更する・転職する等の行動に移してきました。
ですが、今後、それでも不十分な状況に陥る可能性があります。
コロナ禍においては、医師の仕事を完全オンライン化することの難しさを実感しました。私は専属産業医ですが、うちの事業所では産業医・看護師は在宅勤務を認められませんでした。臨床医では尚更ハードルが高いと思います。
今後どのような状況でも収入を得られるよう、PCのみで出来るような仕事の技能を身につけたいと考えるようになりました。
専属産業医になってスケジュール管理がしやすくなっていたこともあり、その気持ちがより強まりました。
ブログ開設のきっかけ
とはいえ、どんな技能を身に付けるべきか?
色々と調べてみて、低リスクで始められるブログ運営を選びました。
私自身、悩みをブログで解決してもらったことが多々あり、「ブログに助けられているなあ」と思っていましたので、「人の役に立つブログを書こう」と思いました。
ちょうどその頃、過去記事にも書いたように、臨床医の知人たちから働き方について相談されることが増えていました。
臨床医の皆さん、働き方に悩んでいませんか?実は私も、数年前まで働き方に悩む臨床医でした。「自分の人生を犠牲にしてでも、日本の医学・医療に貢献しなければならない」そんな風に思っていました。[…]
自分も働き方に悩む臨床医だったからこそ、彼らの深刻な状況を理解出来ます。また、転職経験があること、産業医として専門性を磨いてきたことで、彼らに何をしてあげればいいのか分かるようになってきました。
私がアドバイスをした知人たちは、みな転職を済ませたり、転職活動中だったりと、行動を起こしてくれています。働けなくなっていた知人が、転職によりまた働けるようになったことは、私自身とても嬉しかったです。
同じように働き方に悩んでいる臨床医は沢山いる。そんな人たちを微力でもサポートしたいと思い、このブログを開設することにしました。
転職の専門家というと転職エージェントが思い浮かびますが、今の仕事に悩んでいるからといって、いきなり転職エージェントに相談出来る人は少ないと思います。
まずは「転職なんて無理だよ・・・」と躊躇してしまう、心の枷を外してあげることが必要です。
そのために、転職経験者である私だからこそ書ける体験談や考え方を、ブログで発信していきたいと思います。
このブログがきっかけで前向きな行動を起こしてくださる方が一人でもいたら、何よりも嬉しいです。
ブログ運営の技術はまだまだ未熟で勉強中ですが、じっくり育てていくつもりですので、長い目で見ていただけますと幸いです。
ブログを書く時間が無い! 私の時間捻出法
とはいえ、ブログを作り始めていきなりぶつかった問題が「時間が無い!」でした(笑)。
初めてブログを開設するので、様々な設定をしてベースを築かなければなりません。いちいち調べないと分からないことばかりで、時間がかかります。
また、小さい子どもがいるご家庭の皆さんでしたら分かっていただけると思いますが、家では自分の時間はほぼ無く、スマホを見ることさえ困難です。
よって、今は子どもを寝かし付けてから深夜に起きて作業したり、極力、仕事の隙間時間にスマホで作業・ブログの勉強をするようにしています。また、通勤中にYouTubeを流して耳学習しています。
まとまった時間が取れないのは、今は仕方が無いと割り切っています。どうすれば少ない時間を効率的に使えるか、頭をフル回転させて日々過ごしています。
ブログを書くことで自分で自分を忙しくしているわけですが、新しい分野の知識・技術を身につけることは純粋に楽しく、やって良かったと思っています。
まとめ 「医師以外の仕事もやってみたい」という方へ
私は臨床医時代、「医師は多忙過ぎて副業なんか出来ない。」と思っていました。
ですが今は、「医師はむしろ副業に向いている。」と思っています。食いっぱぐれる心配が無く、新しいことにチャレンジしやすいからです。
もちろん、総合病院の常勤では多忙で副業は困難なことが多いでしょう(シフトがハッキリしている専門科なら可能かもしれませんが)。
ですが、私のように非臨床系の専門に転向したり、非常勤バイト・スポットバイト等を選ぶことで時間を捻出し、副業をしている方も沢山います。
どちらにせよ、「医師以外の仕事もやってみたい」方は、是非副業にチャレンジしていただきたいです。そこで成功しても失敗しても、それは貴重な経験としてあなたを成長させてくれます。
そのために労働条件の調整が必要なのであれば、転職も視野に入ってくることでしょう。
私は、ブログを書き始めて「人生が変わった」と感じています。特に何かを成し遂げたわけでもないのに、大げさに聞こえるかもしれませんが、自分の世界が明らかに広がりました。
良いとか正しいとかではなく、あなたはどういう生き方を望んでいるでしょうか?
自分の素直な気持ちに耳を傾けてみてください。
皆さんこんにちは、更紗(さらさ)です。これまで、臨床医がより良い働き方を得るための手段の一つとして転職を勧めてきたこのブログですが、医師転職サイトって沢山あり過ぎて、どれを選べばいいのか分からない…。[…]