『更紗の医師転職ブログ』にようこそ。
こんにちは、管理人の更紗(さらさ)と申します。
このブログでは、働き方に悩む臨床医を対象に、より良い働き方を考えるのに役立つ情報を提供しています。
何故、わざわざそんなことをしているのか?
実は数年前まで、私自身が働き方に悩む臨床医でした。
そう、数年前まで・・・ということは、今は違います。
専属産業医に転職したことで、働き方についての悩みはほぼ払拭され、
自分が想像していた以上の豊かな人生を歩めるようになったのです。
自分もそうだったのですから、働き方に悩む臨床医の気持ちがよく分かりますし、
少しでもそういう方々の役に立ちたいと思っていました。
他にも以下のような要因・考えが重なり、当ブログを開設するに至りました。
- 臨床医の友人たちから、働き方について相談されることが増えた
→相談してくる友人たちは氷山の一角で、悩んでいる臨床医はもっと沢山いるはず。そういう人たちに情報を届けたい。 - 産業医の業務内容とマッチする
→日々、社員が心身ともに健康に働けるよう取り組んでいるので、その経験が活きるのではないか。 - 働き方についての本をよく読んでいる
→一般論としての働き方についても知り、それを医師に特化した形で落とし込める。
今回の記事では、私が転職を勧める理由や、具体的な転職の仕方についてまとめました。
この記事で、皆さんの「転職なんて無理だよ・・・。」という心の枷を外すことが出来たら嬉しいです。
是非ご一読ください。
臨床医の皆さん、働き方に悩んでいませんか?実は私も、数年前まで働き方に悩む臨床医でした。「自分の人生を犠牲にしてでも、日本の医学・医療に貢献しなければならない」そんな風に思っていました。[…]
皆さんこんにちは、更紗(さらさ)です。ブログ開設から約1ヶ月、今回が10記事目になります。「1ヶ月で10記事達成」を目標にしていたので、素直に嬉しいです。今回は「医師なのに、なぜブログを書いているのか[…]
【新時代を切り拓こう】医師も多様な働き方を
世界の平均寿命は右肩上がりに延び続けています。
国連の推計によれば、2050年までに、日本の100歳以上人口は100万人を突破するとのことです。
そんな「人生100年時代」では、人々は転職を繰り返してマルチステージを生きることになると推測されています。
それは医師であっても例外ではありません。
皆さんこんにちは、更紗(さらさ)です。皆さんは「100年人生」という言葉を知っていますか?これは2016年発売の『 LIFE SHIFT ~100年時代の人生戦略』(著:リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット、訳:池村千秋、[…]
しかし、多くの医師は、今でも下記のような古い働き方を求められています。
- 最初に選択した科を変えてはならない
- 何歳になっても20代と同レベルの激務をこなすべき
- 医師として生涯現役を貫くべき
もちろん、これらを自ら望んで実践している方は素晴らしいと思います。
しかし、半ば強制的に望まない働き方をさせられ、苦しんでいる医師も多いです。
働き方改革や新専門医制度の内容を見ても、医師の界隈では働き方に対しての考え方がアップデートされていないことが分かります。
そして、望まない働き方で苦しんでいる医師すらも、それを助長してしまっているのです。
こんな悪循環は、もう止めにしませんか?
医師であっても、男女問わず、自分が本当に望む働き方が出来るはずです。
- 自分の興味のある専門科を学び直してもいい
- ライフステージ毎に転職してもいい
- 仕事をしない期間があってもいい
- 医師以外の仕事を経験してもいい
- 若いうちに引退してもいい
今ほど、自由で多様な働き方が認められている時代はありません。
あなた自身が、医師も多様な働き方が認められるような、新時代の開拓者になりませんか?
仕事の悩みは、一番解決しやすい
私は、「働き方の悩み」を以下のように分類します。
- 仕事の悩み(適性、給与、仕事の量・質、人間関係など)
- 家庭の悩み(家事、育児、介護など)
- 自身の身体の悩み(病気、加齢、妊娠・出産・産後など)
「働き方の悩み」には、仕事の悩みだけでなく、家庭や、自身の身体の悩みも複合的に関係していると思います。
もちろん、多くの人が解決に向けて努力していることでしょう(例:家事の悩み→便利家電・家事代行)。
しかし、効果が頭打ちになってしまい、それ以上は自分でどうにも出来ず、悩みの解決に至っていないということだと思います。
ここで、「本当にどうにも出来ないのか?根本的な解決策は無いのか?」考えてみましょう。
と言うと、「そんなに簡単じゃないんだ!お前に分かるか!」という声が聞こえてきそうですが、
どうか落ち着いて、一緒に考えていただきたいのです。
実は、仕事の悩みは一番解決しやすいはずです。
極端な例を出すと、当然「自らこの病院の労働条件を改革して、嫌いな奴を辞めさせて、働きやすいようにする!」というのは、多くの医師には無理でしょう。
出来たとしても、時間・労力がかかり過ぎ、悩みの解決を後回しにするだけです。
そうしている間に、自分も家族も、貴重な人生の時間を犠牲にしています。
一方、「自分が転職する」のは今すぐに出来るし、その効果も比較的高く保証されています。
仕事の悩みを解決すると、自然と家庭の悩み・自身の身体の悩みが解決することもあり(転職して家庭との両立が上手くいくようになった、ストレスで体調を崩していたのが回復した等)、
あなたの悩みの根本的な解決に至りやすいです。
家族や自身の身体を変えることは容易ではありませんので、
まずは仕事の悩みを解決するのが優先されるでしょう。
そして、その手段として、私は転職をオススメします。
皆さんこんにちは、更紗(さらさ)です。今回のテーマは「仕事と家庭の両立」です。これが上手くいかない…という意味で「働き方に悩んでいる」人も多いのではないでしょうか。私は正に、「仕事と家庭の両立」が出来[…]
皆さんこんにちは、更紗(さらさ)です。皆さん、毎日お仕事お疲れ様です。これを読んでいる方の中には、家庭を顧みる余裕もなく、激務に耐えている方も多いと思います。でも、「本当はもっと家庭に関わ[…]
理想の人生を書き出してみよう
悩んでいるということは、「自分の理想と現実のギャップが大きい」ということだと思います。
そんな自覚は無い、自分の理想が分からない・漠然としている・・・そんな人もいるでしょうが、
良い機会ですから、ここで一度、「自分の理想の人生」を文字に起こしてみましょう。
書き出すことで自分の望みがクリアになり、今やるべきことがハッキリ分かるようになります。
ワークシートはありません、形式は自由でいいです。
ですが、以下の点を気を付けていただけると、より良いと思います。
- 誰に見せるわけでもないので、思いっきりワガママな内容でOK。
- ライフステージ毎に起こるであろう変化を考慮する(自身の加齢、子どもの進学、親の介護等)。
- 人生について、家族とは普段からよく話し合っておく。
ちなみに、私が大学院卒業後の進路に悩んでいた頃に書いた「自分の理想の人生」は、以下のようなものでした。
- 仕事(本業):年収1200万円以上、週5日勤務、土日祝休み、定時帰宅可能、夜勤無し。どのライフステージでも対応可。
- 仕事(副業):臨床はバイト程度でもいい。医師以外の仕事もしてみたい。
- 家庭:子どもがほしい。自然の多い所で暮らしたい。
当時は「臨床医を続けるか、専属産業医になるか」悩んでいたのですが、
これを書いて、「この条件を満たすのは専属産業医だ」と確信することが出来ました。
今では、この理想が全て叶っています。
それどころか、自分が想像していた以上に好条件で働かせてもらっています(給与はそのままで週4日勤務・短時間勤務)。
ですが、当然これで終わりではありません。
人生何が起こるか分かりません。自分の価値観も変わり続けます。
自分の人生が続く限り、理想のアップデートが行われるでしょう。
実際、私は子どもが出来たことで、
「自分の理想の人生」よりも、「子どもにとって理想的と思える人生」を優先させたいという気持ちが強くなってきました。
皆さんも、繰り返し「自分の理想の人生」を書き出して、その都度自分の気持ちを客観的に眺めてみてください。
この書き出したものこそが、皆さんの人生の道標になってくれるはずです。
皆さんこんにちは、更紗(さらさ)です。皆さんは「今の職場で、今の仕事を、一生続けたい」と思いますか?働き方に悩んでいるくらいですから、答えは当然「NO!」だと思います。不満があっても、「専[…]
皆さんこんにちは、更紗(さらさ)です。突然ですが、皆さんは100年時代を生き抜く準備を実践していますか?過去記事で『LIFE SHIFT~100年時代の人生戦略』(著:リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット、訳:池村千秋[…]
転職の定義4パターン
転職と一言に言っても、大まかに以下の4パターンが考えられます。
※複数被る場合もあり
- 職場を変える
例)A総合病院からB総合病院へ移籍する
例)市中病院から大学病院へ移籍する - 就業形態を変える
例)A総合病院の常勤から非常勤へ変更する・当直を免除してもらう
例)フリーランスになる
例)クリニックを開業する - 専門科を変える
例)内科から皮膚科に転職する
例)麻酔科から美容系医療に転職する - 他業種の仕事をする
例)医師をしながら、他業種の副業をする
例)医師を辞めて、他業種を本業とする
転職してみた感想
ちなみに私はこれまで、上記全てを行ってきました。
臨床医時代
総合病院でフルタイム勤務(主治医制で24時間365日拘束、救急外来当直あり、休日出勤あり)
↓
大学院生時代 ①②を実施
大学病院でフルタイム勤務(無給医、専門科当直あり、休日出勤あり)
総合病院・単科病院・クリニック・事業所・区役所でフリーランスとして勤務
↓
専属産業医時代 ①②③④を実施
事業所でフルタイム勤務(フルタイムでも週4日勤務、時間外労働・当直・休日出勤なし)
労働衛生コンサルタント(保健衛生)の資格を取得
副業で電子書籍発行・ブログ運営
転職をしてきた理由は、それぞれのライフステージで適切な働き方が変わったからです。
臨床医だった20代は、過労で倒れる寸前まで働いていましたが、
結婚して間もなく、「自分の働き方のせいで、夫の人生が犠牲になっている。」と気が付きました。
そして「この働き方では、子どもを授かったとしても、今度は子どもの人生まで犠牲にしてしまう。」と愕然としました。
家庭を守るため、働き方を変えようと転職活動を始め、
専属産業医になってから、やっと2人の子どもを授かることが出来ました。
「転職なんかして、実は後悔しているんじゃない?」と思う方もいると思いますが、
今、私は毎日幸せを噛み締めながら生きています。
この仕事が出来ることに感謝し、心から「転職して良かった。」と思っています。
皆さんこんにちは、更紗(さらさ)です。今回は、私が専属産業医に転職するまでの体験談です。これまでも過去記事で臨床医時代の過酷な労働環境、大学院生時代のバイト経験などチラホラ書いていましたが、[…]
理想を実現するシミュレーションをしよう
上記の4パターンの組み合わせは自由です。
つまり、転職の選択肢は無限にあると言っても過言ではありません。
どのような転職をすれば、「自分の理想の人生」を実現出来るでしょうか。
実現可能性が低くても、自信が無くても、構いません。
夢物語でもいいので、具体的に考えてみてください。
・・・さて、この理想を理想で終わらせないためには、どうすればいいでしょうか?
答えはシンプルで、あなたが行動に移すだけです。
「そんな、行動したって、上手くいくとは限らないし・・・。」と怖くなってしまう気持ちも、よく分かります。
でも、行動しなければ、ほぼ確実に今のままです。
行動すれば、例え上手くいかなかったとしても、貴重な学び・経験を得ることが出来ます。
そうやって成長したあなたは、理想の実現に確実に近づいているはずです。
勇気を出して、一歩だけでも前へ進んでみてください。
転職方法3パターン
転職をする際は、「自分の望む労働条件を最大限引き出す」ことが重要です。
「頑張って転職したのに、あまり条件変わらなかった・・・。」となっては、転職の満足度はかなり低くなってしまいますからね。
転職方法としては、以下の3パターンが考えられます。
- 現在の職場に直接交渉する
- 転職先に直接交渉する
- 転職サイト・転職エージェントを利用する
現在の職場に直接交渉する
まず、①現在の職場に直接交渉するについてです。
女性医師が、育児のため「定時で帰してほしい、日当直を免除してほしい」と職場に交渉するパターンが想像しやすいのではないでしょうか。
しかし、市中病院等、医師数に余裕がない医局では、自分の望んだ労働条件が快く受け入れられることは無いでしょう。
市中病院で働いていた私の知人は、妊娠中でも救急外来当直・休日の日勤をし、産後8週でフルタイム復帰していました。
本人や家族がその働き方を望んでいるのであれば問題ないのですが、「業務量の軽減を許してもらえず、仕方なかった。」とのことでした。
例え自分の望み通りに就業形態が変わったとしても、他の医師にしわ寄せが行くことで、職場の人間関係が悪くなるということも想像できます。
なので私は、①現在の職場に直接交渉するは、大学病院等、医師数に余裕がある医局に所属している医師にしかオススメ出来ないと思います。
転職先に直接交渉する
次は、②転職先に直接交渉するについてです。
転居の予定が無い方は、「自宅から通えるのはA病院かB病院だな・・・。」という風に、選択も限られてきます。
この場合、候補となっている転職先に直接交渉に行くのが一般的でしょう。
しかし、「面接時、○○の業務はやらなくていいって言っていたのに、いざ入職したら普通にやらされた(泣)!」
という、「話が違う」ことは日常茶飯事ですよね。(私も何度も経験があります・・・。)
「うちの病院で働きたいんでしょ?だったらこれくらいやってよ。」と、足元を見られているのです。
こうなってしまっては転職した意味が薄れるので、自力で、事前にしっかり確認しましょう。
転職先の病院の、自分と同じ診療科に、知人はいますか?
いる場合は、実際の労働環境を教えてもらいましょう。
入職を希望する際には、医局に自分を紹介してもらえるとよりスムーズです。
「足元見られるの怖い、自力で転職活動する余裕も無い、知人もいない。」
という方は、次の転職方法を検討してみてください。
転職サイト・転職エージェントを利用する
最後に、③転職サイト・転職エージェントを利用するについてです。
私は、転職を検討する方全員にオススメ出来る方法だと思っています。
何故なら、転職に至らなかったとしても、自分の視野や可能性を広げることに役立つからです。
転職サイト・転職エージェントに登録すると、以下のようなサービスを受けることが出来ます。
- 豊富な求人を提示してもらえる 複数の求人を比較することで相場が分かる、想像以上に好条件の求人が見つかる
- 転職エージェントが仲介する キャリアプランの相談にのってくれる、病院側に労働条件を交渉してくれる
- 転職についての情報収集が出来る 自分の理想の働き方について学べる・より深く考えられる
しかも、利用は完全無料なので安心です。
私は実際に、転職サイトを利用して専属産業医への転職を果たしました。
自力で転職活動をするよりも良いことが沢山あったので、以下の記事にまとめています。
宜しければご覧ください。
皆さんこんにちは、更紗(さらさ)です。これまで、臨床医がより良い働き方を得るための手段の一つとして転職を勧めてきたこのブログですが、医師転職サイトって沢山あり過ぎて、どれを選べばいいのか分からない…。[…]
皆さんこんにちは、更紗(さらさ)です。皆さんも、「石の上にも3年」(意味:辛いことがあっても3年間は耐えるように)という言葉をご存知だと思います。実は私も、今の会社に「最低でも5年間は勤めよう」と決意して入職しました。[…]
まとめ
生きていれば、誰もが何かしらの壁にぶち当たります。
今働き方に悩んでいるあなたも、「自分の人生はもう終わりだ」と思っているかもしれません。
しかし、顔を上げると、あなたの周囲にあらゆる道が存在しているのが見えるはずです。
その中の大きな道の一つが、転職であると私は思います。
あなたは、その道を選ぶ力を持っています。
どうか、自分が心から幸せと思える人生を歩んでください。
当ブログが、少しでもそのきっかけになれたら嬉しいです。
<拙著『医師転職のススメ』シリーズのご紹介>
当ブログの集大成となる「医師転職」に特化した内容で、前後編の2部作です。
『医師転職のススメ〜「転職したくなる!」前編』(著:更紗)
- 臨床医の過酷な労働環境
- あまり機能していない、臨床医を守る手段 など
『医師転職のススメ〜「転職を成功させる!」後編』(著:更紗)
- 転職を学問として学ぶ
- 医師転職の具体的な手順 など
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- ブログの内容そのままではなく、「原因自分論」や「タイムバケット」といった、より良い人生に必要な考え方を加筆
- 体系的にブログのまとめを読むことが出来る
ブログ記事も増えてきたので、「ブログだと、どの記事を見ればいいか分かりにくい…」という方もいると思います。そんな方にこそ電子書籍はオススメです!
Kindle本の発売報告!皆さんこんにちは、更紗(さらさ)です。X(旧Twitter)も見てくださっている方は既にご存知だと思いますが、Kindleで、新刊2冊、連続で出版しました〜!ヽ(=´▽`=)ノ当ブログの[…]