【女性が働きにくい日本】夫婦で豊かな富を形成する方法

  • 2023年11月7日
  • 2023年11月8日
  • 家庭

皆さんこんにちは、更紗(さらさ)です。

当ブログの読者の皆さんの中には、女性の方もいらっしゃると思います。

「医師は男女問わず活躍できる職業」とはいえ、まだまだ長時間労働・当直・日直が当たり前の男性優位社会です。

働いている中で「女性は損をしている」と感じることはないでしょうか。

それもそのはず、日本は男女の社会的な性差を示すジェンダーギャップ指数で世界最底辺の110位(2018年)であり、世界的に見ても「女性が働きにくい国」なのです。

過去記事でも紹介した『働き方2.0 vs 4.0  不条理な会社人生から自由になれる』(著:橘玲、出版:PHP研究所)に、その現状がありありと描かれていました。

今回の記事では、「女性が働きにくい日本の現状」と、その解決策になり得る「夫婦で豊かな富を形成する方法」についてまとめています。

働き方に悩んでいる女性の方、もしくはその夫にあたる男性の方にも、目指すべき道が見えてくると思います。

是非ご一読ください!

(補足)

著者の橘さんは、本書で「働き方」を下記のように定義をしています。

働き方1.0:年功序列・終身雇用の日本的雇用慣行
働き方2.0:成果主義に基づいたグローバルスタンダード
働き方3.0:プロジェクト単位でスペシャリストが離合集散するシリコンバレー型
働き方4.0:フリーエージェント(ギグエコノミー)
働き方5.0:機械が全ての仕事を行うユートピア/ディストピア

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就業時間で決まる!?日本人の昇進

戸籍制度に象徴されるように、日本はいまだ前近代的なイエ社会です。

女性は「嫁入り」して文字通り夫の「家(戸籍)」に入るのですが、男性が所属するイエは戦後の日本社会では「会社」です。

男は会社、女は家庭という「イエ」に所属して社会を成り立たせてきたのが日本という国の姿です。

日本ではいまだに、結婚したら「妻が夫の姓に変える」のが大多数だよね。
更紗
独身時代に10年パスポートを申請したら、窓口の人に「女性は結婚したら名字が変わって再発行のお金かかるから、やめた方がいいですよ」と言われたんですよ。私は当時「一生一人で生きていく」つもりだったんで(笑)「いいです、10年パスポートにします」と食い下がったんですが、ダメでした。なんで女性だけ…と思いましたね。

高度経済成長期にはこのイエ社会はうまく回っていました。

生涯未婚率の推移をみると、1950年は男性1.5%、女性1.4%、1970年でも男性1.7%、女性3.3%で、日本人のほとんどは生涯(おおむね50歳まで)に一度は結婚していました。

こうした状況が変わり始めるのが80年代からで、1990年には男性の未婚率が5%を超え、2000年に12.6%、2015年に23.4%と急激に上昇していきます。

女性の未婚率は2010年に10%を超え、2015年には14.1%になり、いまでは男性の4人に1人、女性の7人に1人が独身のまま生涯を終えます。

国民の大多数が結婚して「イエ」を構えることを前提とした制度は、もはや維持不可能になりました。

しかし、イエ社会を前提とした日本型雇用(働き方1.0)は、こうした大きな変化に全く対応できません。

日本でも1985年に男女雇用機会均等法が施行され、形式的には男女平等のはずなのに、管理職の男女格差は極めて大きくなっています。

アメリカ企業における女性管理職の割合は43%、フランスは39%、イギリスも34%なのに対し、日本はわずか11%に過ぎません(2014年)。

何故こんなことになるのか、その謎を解明したのが社会学者の山口一男さんです。

山口さんは、アメリカなど欧米の企業では、役職と学歴はリンクしていると言います。

当然、管理職の比率は大卒が多く、高卒が少なくなります。これはアメリカだけでなく、世界中がそうなっています。

学歴社会なのだから当たり前だと思うでしょうが、山口さんは世界にひとつだけ、この原則が通用しない国があることを発見しました。それが日本です。

日本の会社の特徴として、「 高卒の男性は、大卒の女性よりも、はるかに高い割合で課長になる」というものがあります。

60歳時点では高卒男性の7割が課長以上になっているのに、大卒女性は2割強と半分にも満たないのです。

更紗
うちの事業所でも、女性課長は一人だけですね。女性が多い会社ではもっと多いと思いますが。

身分や性別のような生まれ持った属性ではなく、学歴や資格、業績など個人の努力によって評価される社会が「近代」です。

そして近代的な社会では、このようなことが起こるはずはないと山口さんは言います。

日本の会社はいまだに「前近代」、すなわち江戸時代と同じようなことをやっているのです。

しかし山口さんは、これは単純な女性差別ではないと言います。

ある要素を調整すると男女の格差はなくなって、大卒の女性も男性社員と同じように出世しているからです。

その要素とは「就業時間」です。就業時間を揃えると大卒女性は男性社員と同じように昇進しているのです。

驚くべきことに、日本の会社は残業時間で社員の昇進を決めているのです。

会社という「イエ」で正メンバーになれるのはかつては男だけでしたが、今では女性も加わることができるようになりました。

これは確かに進歩ですが、しかし女性がイエの一員として認められるには、無制限の残業によって滅私奉公し、へき地や海外への転勤も喜んで受け入れ、会社への忠誠心を示さなければなりません。

そしてこれが、「子どもが生まれても働きたい」と思っていた女性が出産を機に退職していく理由になっています。

どこかで聞いたことがある話だと思ったら、『新専門医制度』もそうだよね。
更紗
医師不足や医師の偏在対策として、専門医資格取得の要件に「医療過疎地(へき地)での研修」が盛り込まれていましたね。

2021年11月18日に全国医師連盟が日本専門医機構に提出した『専門医制度の改善を求める意見書』では、下記のような意見が述べられていました。

現在の専門医制度は、子供を産まず、育てないことを前提にした構成です。

医師の育成においても多様性は必要です。そして、医師も人間であるという視点を持った取組を求めます。

出産・育児が、医師のキャリア構築に不利に働かないカリキュラムの作成は必要不可欠です。

ワークライフバランスを実現出来ない制度は、育児や介護、技量向上の時間を奪い、少子化や労働力人口の減少をより一層深刻にさせます。

いや全く、その通り…。

女性だけではなく、男性にとっても子育てがしやすい環境を整えることが重要ですね。

日本専門医機構には、専門医制度をしっかり改善して、日本の医師が安心して研鑽できる未来を約束していただきたいですね。

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富を増やすシンプルな方法3選

豊かになれるかどうかは人的資本を活用できたかで決まる

さて、日本で働く女性の不都合な現実を見てきました。

仕事と家庭を両立するのが極めて困難な現状で、退職して専業主婦になるという道を選ぶ女性も多いです。

しかし、それで問題は解決ではありません。当然ですが、専業主婦は富を形成することができません。

夫一人に家計を支えてもらう場合、「夫が働けなくなったらどう生活するのか」「離婚したらどう生活するのか」「老後はどう生活するのか」といった、経済的不安が常につきまとうのです。

ここからは、その解決策になり得る「夫婦で豊かな富を形成する」道を探っていきたいと思います。

私たちが市場で富を獲得する方法は、原理的に①金融資本を金融市場(不動産市場を含む)に投資するか、②人的資本を労働市場に投資するかの2つしかありません。

人的資本は働いてお金を稼ぐ能力で、年齢とともに減っていき、健康上の理由などで働けなくなった時にゼロになって、あとは金融資本を運用して生活することになります。

「人は誰もが最後は一人の投資家になる」のです。

このことが理解されていないのは、大半の高齢者が年金に依存して暮らしているからです。

この人たちは個人(国民)の金融資本の運用を国家(日本国)にアウトソースしているので、国家が運用に失敗したり、少子高齢化によって年金制度が破綻すると生きていけなくなってしまいます。

そしてここには、もう一つ重要な真理が隠されています。

それは、「健康上の問題などで働けなくなるまでは、誰でも人的資本を活用できる」ということです。

欧米や日本のような労働者の平均賃金が高い先進国では、豊かになれるかどうかは金融資本の運用よりも、人的資本をどのように活用できたかで決まります。

ここが、当ブログがサイドFIREをオススメしている理由でもあるね。金融資本だけでFIREするのは莫大なお金が必要だからね。
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「スキルアップして転職」は大きな達成感を得られる

人的資本を使って富を増やす方法は、原理的に3つしかありません。

  1. 人的資本を大きくする:収入をアップする
  2. 人的資本を長く運用する:長く働く(生涯現役)
  3.  世帯内の人的資本を増やす:共働き

「人的資本を大きくする」というのは、資格を取ったり能力を高めて「もっと稼げる自分になる」ことで、要するに「自己啓発」です。

年収300万円が500万円、1000万円になれば大きな達成感が得られますから、この方法はものすごく人気があり、書店のビジネス書コーナーには「自己啓発本」が山のように積まれています。

今の職場のまま収入を増やすにはかなりの時間がかかるけど(昇進するか歳を取るか)、「スキルアップして転職」はすぐに収入を増やせるもんね。

ただし、この自己啓発戦略がうまくいくかどうかは本人の努力・能力・運次第です。

それに対して②と③の方法は、達成感はあまりないかもしれませんが、「誰でもできて確実に収入を増やせる」という顕著な特徴があります。

「人的資本を長く運用する」とは、要するに、長く働くことです。

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生涯現役なら、老後問題は解決する

一部のフィナンシャルプランナーが「安心して老後を過ごすなら60歳の退職時に持ち家と5000万円の金融資産が必要」などと言うために、シニア層の間で不安が広がっています。

更に問題なのは、この試算が間違ってはいないことです。

人生100年を前提にするならば、60歳からの「老後」は40年、夫婦2人なら計80年です。

5000万円を80年で割れば、1人当たりわずか年62万5000円、1ヶ月当たり5万2000円にしかなりません。

金融資産5000万円というと富裕層をイメージするでしょうが、年金にこれを加えたお金で長い老後を生きていかなくてはならないとしたら、決して余裕があるわけではないのです。

「どうせそんなに長生きしないよ」という人もいるでしょうが、平均寿命が100歳に近づくということは、それ以上に長生きする人が半数近くになるということでもあります。

100歳の時に貯金が枯渇し、おまけに日本の年金制度が破綻したら、一体どうやって生きていけばいいのでしょうか…。

こうして「定年後」が日本の大問題になるのですが、これにはものすごくシンプルな解決法があります。

60歳の定年後も、専門性を活かして年収300万円の仕事があるとすれば、70歳までの10年で3000万円、80歳まで20年働けば6000万円です。

老後問題というのは、「老後が長すぎる」という問題なのですから、生涯現役なら「問題」そのものがなくなってしまいます。

定年のないアメリカやイギリスをはじめとして、欧米諸国では既に「長く働く」ことが人生設計の前提になってきています。

更紗
医師も、生涯現役で働く人ならば老後問題はあまり関係ないでしょうね。「そんなに働きたくない!」という方には地獄ですが…そういう方はサイドFIREを目指しましょう!

共働きの経済効果は極めて強力

それに対して「世帯内の人的資本を増やす」とは、要するに共働きのことです。

これまでの日本社会は夫がサラリーマンとして働き、妻は専業主婦という家庭をモデルにしていましたが、妻が月額20万円、年240万円のパート仕事をしても10年で2400万円、20年なら4800万円です。

子育てがひと段落した40歳から働き始めれば、夫が60歳で定年になる時には5000万円の金融資産が手元にある計算になります。

もちろん、妻が60歳で仕事を辞めなければならない理由はありません。

定年後も夫は月額30万円、妻が月額20万円の仕事を続ければ、世帯年収は600万円(月50万円)ですから、70歳までの10年で更に6000万円、80歳までの20年なら1億2000万円になります。

これなら、日本の年金制度が破綻してもなにひとつ不安に思うことはないでしょう。

このように、共働きの経済効果は極めて強力です。

人生100年時代の人生設計は、「長く働く、いっしょに働く」以外にないのです。

確かに、自分の月収を20万円上げるのは容易ではないけど、配偶者に月20万円の給与の仕事についてもらうのはそんなに難しくないね。

『専業主婦は2億円損をする』で炎上

人的資本は社会に出た20代前半が最も大きく、年とともにだんだん減っていって、やがてゼロになります。

そう考えれば、若い時に仕事を辞めてしまうのはものすごい損失です。

「ところが、日本の社会にはこのような非合理的な選択をする人たちがものすごく沢山います。それが専業主婦です」と著者の橘さんは仰っています。

日本では女子高生に将来の夢を訊ねると「お嫁さん」と答え、20代の女性へのアンケートでは4割以上が「結婚後は夫は外で働き、妻は主婦業に専念すべきだ」と考えています。

更紗
私の周囲でも、専業主婦願望の強い女性というのは本当に多いです。まあ、日本ではいまだに「専業主婦になれたら勝ち組」感がありますよね。

そこで、橘さんが女性編集者に勧められて『専業主婦は2億円損をする』(出版:マガジンハウス)という本を書いたところ、発売直後から「炎上」したそうです。

この本の解説を読むと、「そりゃ炎上するだろ」とツッコミたくなります(笑)。

↓一部抜粋↓

“専業主婦”は日本だけの絶滅危惧種!?

働く女だけが、
お金も恋愛も自由も手に入れる。

ソロ充、リア充、ソロリッチ。
あなたはどの生き方を選ぶ?

目指すは、生涯共働きでニューリッチ。

! 専業主婦はカッコ悪い
! 依存する人生は楽しくない
! 婚活よりはるかに確実な方法
! どんな仕事なら稼げるか
! スペシャリストとマックジョブ
! 正社員と非正規は日本独特の「身分差別」
! 専業主婦になりたい女子は賢い男子に選ばれない
! 同類婚が増えていく
! これからは女性のほうが仕事に有利
! 母子家庭というリスク

知らなきゃ損する、100年ライフの生き抜き方

確かに専業主婦/主夫は様々なリスクを抱えているけど、「カッコ悪い」とかバカにした口調はダメだよね。それぞれ事情があるんだから。
更紗
うちの夫も専業主夫です。経済的には共働きが有利というのは分かっていますが、我が家は夫が専業主夫になってくれたおかげで良かったことが沢山あります。もっと専業主婦/主夫を尊重してほしいですね。
「専業主婦になりたい女子は賢い男子に選ばれない」というのは本当なのかな。男性医師と結婚したほとんどの人が専業主婦になっているけど…。
更紗
間違いありません。医学生時代に、医学生と付き合ってもことごとく「俺、専業主婦と結婚したいから」とフラれ続けた私が保証します。

2億円というのは、もちろん橘さんが勝手に決めた数字ではありません。

厚生労働省所管の調査機関、労働政策研究・研修機構のデータで、大学・大学院を卒業した平均的な女性が正社員として60歳まで働いた時の生涯賃金は2億1800万円となっています。

この金額には退職金は含まれておらず、いまは年金が支給される65歳まで再雇用で働くのが普通ですから、それを加えれば専業主婦になることで失う収入は2億5000万円から3億円ということになります。

子育てが一段落してから働く女性も増えています。

ニッセイ基礎研究所の試算によれば、大卒女性が2度の出産を経て正社員として働き続けるとして、育休や時短を利用しても生涯収入は2億円を超えますが、第1子出産後に退職し、第2子の子育てが落ち着いてからパートで再就職した場合の生涯収入は6000万円にとどまります。

1億4000万円もの差が生じる理由は、日本では専業主婦の再就職はパートや非正規の仕事しかないからです。

ここから分かるのは、専業主婦になって2億円をドブに捨てることはもちろん、一旦会社を辞めてパートで働いたとしても、その損失はとてつもなく大きいということです。

医師はこの辺り、すごく恵まれているよね。専業主婦/主夫から再就職しても、バイトでも、給料に大きな差はないから。

もちろん、「夫や子どもへの愛情は2億円を超える!」という女性はいるでしょう。

でもその一方で、家庭生活に満足している女性の割合を国際比較すると、共働きが当たり前のアメリカでは67%、イギリスでは72%の女性が「満足」と答えているのに、日本はたった46%というデータもあります。

若い女性の多くが専業主婦に憧れ、その夢を実現したにも関わらず、彼女たちの幸福度はものすごく低いのが日本の現実です。

これが「好きで専業主婦をやっているわけじゃない」という批判が出てくる理由でしょう。

更紗
うちの夫はたまたま専業主夫が向いているみたいで楽しそうに暮らしていますけどね。理想と現実のギャップがあった場合、確かに専業主婦になった途端に心を病んでしまうでしょうね。

専業主婦の家庭には、家事・育児を妻に丸投げして会社に滅私奉公する夫がいます。

そんな男たちは今、定年後の人生に大きな経済的不安を抱えています。

50代のサラリーマンがどれほど必死に働いても、これから収入を増やすのは極めて困難です。

「専業主婦問題」は夫の問題でもあるのです。

そんな男たちは、経済的不安を解決するには妻に働いてもらうしかないと気付いています。

しかし、それを自分から言い出すことができないのです。

専業主婦も大変だけど、専業主婦を配偶者に持つ男性も板挟みで大変だよね。家庭では「しっかりお金を稼いで」、「もっと家庭に関わって」と言われ、職場では「しっかり残業して働け」、「夜や休日は接待しろ」と言われるもんね。
更紗
妻も働いていて、夫婦共にライフワークバランスがとれているのだとしたら、お金を稼ぐ責任も家庭における責任も半々になって、お互いに良いかもしれません。

夫婦で「仕事も、家庭も」手に入れる働き方

2000年代はじめに「オプトアウト(optout)」という現象が話題になりました。

optは「選択する」で、その名詞形がoption(オプション)です。

オプトインは「選択して参加すること」で、それに対してオプトアウトは「選択して脱退すること」です。

社会的にも経済的にも成功した女性が、自らの意思で仕事を辞め家庭に入ることが「オプトアウト」と呼ばれました。

アメリカのフェミニズムは女性が男性と対等に社会で活躍できることを目指してきましたから、その「輝ける星」であるはずの”バリキャリ”の女性たちが専業主婦になっていくという現実に驚愕しましたが、しかしこれはさして不思議なことではありません。

日本の専業主婦は20代で人的資本を放棄することで「2億円損をする」わけですが、オプトアウトするアメリカの高学歴女性たちの多くには同じようなキャリアの夫がいて、既に一生働かなくていいだけの富を獲得しています。

だとしたら何故、ストレスフルな仕事を続けなくてはならないのでしょうか。

圧倒的勝ち組感…!!!
更紗
嫉妬に狂わないでください(笑)。

しかしこの騒動から10年以上経って、アメリカではもはや「オプトアウト」は話題にならなくなりました。

せっかくの職業人生を全て捨てて専業主婦にならなくても、フリーエージェントになって好きな時に好きな相手と好きな仕事をすればいいだけだからです。

こうして、「仕事か、家庭か」という選択は意味がなくなりました。

夫婦ともにフリーエージェントなら、忙しい時は子育てを相手に頼むことができますから、「仕事も、家庭も」が可能になります。

このようなライフスタイルを実現した若い成功者が、「BOBOS(ボボズ)」(ブルジョア・ボヘミアンの略)です。

更紗
アメリカの話とはいえ、日本でも夫婦がフリーランス医師同士であれば、BOBOSになることも夢ではないですね!

日本では「働き方改革」というと長時間労働を規制することだと思われていますが、今起きているのは、これまでの「働き方」の常識が全て覆るような事態なのです。

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まとめ 夫婦で豊かな富を形成する方法とは

今回の記事でご紹介した、「夫婦で豊かな富を形成する方法」をまとめますと、下記のようになります。

  • スキルアップして転職(収入アップ)
  • 生涯現役で働く
  • 夫婦共働き
  • 夫婦共に高収入のフリーランスになる

結論を言いますと、「とにかく人的資本を総動員して働き続ける」ことなんですね。

なので、自分が働き続けられるような仕事を見つけることが大切になってきます。

楽しい、やりがいがある、興味が強い、負荷が小さい、時間や場所の制約がない、など…。あなたの理想は何でしょうか?

医師としての働き方に悩んでいる皆さんも、諦めず、より良い働き方を模索してみてください。

当ブログでは、働き方に悩んでいる方には「転職」と「副業してサイドFIRE」をオススメしています。

悩むだけでは人生は変わりません。

行動して、一歩でも前に進みましょう!

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