オススメ医師バイト!嘱託産業医

  • 2021年10月6日
  • 2024年10月21日
  • 転職

皆さんこんにちは、更紗(さらさ)です。

過去記事で「医師バイトをやってみよう」と書きましたが、今回はオススメの医師バイト「嘱託産業医」を紹介します。

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「日々、外来と病棟管理で疲れている。バイトでも同じようなことをしたくない」

「臨床以外の仕事もしてみたいけど、機会が無い」

という方にこそピッタリです。

今回の記事は、働き方に悩む臨床医の皆さんが、嘱託産業医を始めるきっかけになることを願って書きました。

是非ご一読ください!

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【医師バイト】嘱託産業医のメリット

嘱託産業医のメリットはずばり、「少ない時間と労力で高い報酬が得られる」ことです。

「企業に巡視する」というと、仰々しいイメージを持たれるかもしれませんが、

皆さんが普段買い物をしているホームセンターやアパレルの店舗等も、巡視の対象となっていることがあります。それなら身近に感じていただけるのではないでしょうか。

私は大学院生時代、6事業所を掛け持ちしていましたが、概ね以下のような労働条件でした。
地域・企業により相場は様々です。あくまで参考程度に。

巡視頻度:月1回(2時間/回)
報酬:1回の巡視につき5万円
業務内容:職場巡視、(安全)衛生委員会の議事録の閲覧・押印、求められれば産業医面談(保健指導・長時間労働者面談・希望者面談等)

契約上は巡視1回当たり2時間でも、実際には 業務が終わり次第帰ってもよい場合が多く、滞在時間15分程度のこともよくありました。

それでも5万円の報酬がもらえます。

外来半日で5万円稼ぐより、かける時間も労力も圧倒的に少ないのがお分かりいただけると思います。

知人の先生は、1日に6事業所の巡視を掛け持ちしていると言っていました。つまり1日で30万円!

効率的に周るためには、巡視先を近隣で固めておくなどの工夫も必要ですけどね。

また、「総合病院での非常勤勤務+嘱託産業医バイト」や、「臨床バイト+嘱託産業医バイト」等、

臨床の仕事と組み合わせやすい」のも良い点だと思います。

臨床バイトも掛け持ちしまくっていた私の個人的な感想では、臨床バイトばかりでは普通に疲れます(笑)。

嘱託産業医は求められる業務内容もあまり重くないので、お小遣い稼ぎで気軽に始めることが出来ます。

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【医師バイト】嘱託産業医のデメリット

当然、デメリットもあります…。

  1. 企業により求められる業務内容が様々で、柔軟に対応する必要がある。
  2. 15分程度の滞在で済んでしまう場合は、やり甲斐を感じないしスキルアップにもならない
  3. 基本的に、平日日中の巡視を求められる。
  4. 企業側にやる気が無い場合があり、社会人として信じられない対応をされることがある。

①~③は想像がつくと思いますが、④は意外にも沢山あります。

たった6事業所しか受け持っていなかった私でさえも、これまで、企業側の事務員さんのミスが多過ぎる、担当者にアポイントのメールを送っても返信がこない等で困りましたし、

担当者に事前にアポイントを取って訪問しているにも関わらず「担当者は休暇を取得しています/ランチで不在です/会議中で対応不可です」と言われたり、


「担当者の代理を呼んできますのでこの部屋でお待ちください!」
 →20分待っても誰も来ず、自らその辺の人に代理をお願いして巡視


「時間になったら面談対象者を呼んできますのでこの部屋でお待ちください!」
 →15分過ぎても誰も来ず、担当者は会議に入ってしまって対応不可ですと言われる

…等ということが頻繁にありました。

やる気のない企業は、「法律で定められているから仕方なく産業医に来てもらっているけど、仕事の邪魔なんだよな」という感覚なのでしょう。気持ちは分かります。

私は「産業医の経験を積むためだ」「効率的にお金を稼ぐためだ」と割り切るようにしていたのですが、実際は産業医の道に進むのをためらう程でした。

ですが、もちろんそういう企業ばかりではありません

私が受け持っていた事業所のうちの1つは、1回2時間の滞在・頻回な面談・安全衛生委員会の立ち上げ・講演等を求められ忙しかったのですが、やり甲斐を感じましたし、非常に良い対応をしていただきました。

社員さんたちと仲良くなり、忘年会にもお呼ばれしてしまいました(笑)。

この事業所の社員さんのおかげで専属産業医の道を選ぶことが出来たのですから、今でも本当に感謝しています。

もしも皆さんがやる気のない企業に当たってしまった場合は、当時の私のように割り切るか、さっさと契約解除してしまいましょう。

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【医師バイト】認定産業医資格を取ろう

産業医の業務に携わるには、日本医師会の認定産業医資格が必要です。

資格を得るためには、基礎研修会で50単位を取得しなければなりません。

(認定産業医資格は、5年に1回更新が必要です。生涯研修会は、既に認定産業医資格を持っている人が、更新単位を取得するための研修会です。お間違えの無いように。)

「一括で単位取得する方法」と「コツコツ単位取得する方法」がありますが、かなりの大ボリュームですので、私は「一括で単位取得出来る講習会」に申し込むのをオススメします。単位の取得忘れも防止できます。

下記に、該当する講習会をまとめてみました。是非参考にしてください。

《連続の6日間~7日間で取得出来るコース》
夏休みが一週間取得出来る方にオススメです。

ちなみに、産業医科大学が主催する「産業医学基本講座」というものもあり、そちらで認定産業医資格を取得することも可能です。

しかし、そちらはかなりガチな内容で期間も長く、福岡県開催の場合21万円、東京都開催の場合50万円と桁違いの受講料がかかります。

専属産業医としてやっていくのであれば様々なメリットがあると思いますが、嘱託でやってみたいという方にはオススメしません。

↓参考までに
産業医科大学|産業医学基本講座 (uoeh-u.ac.jp)

《非連続の6日間で取得出来るコース》
週末開催が多く、どうしても平日休めない方にオススメです。その都度交通費がかかるデメリットはあります。

皆さんが受講される場合は、必ず最新情報をチェックしてください。

【医師バイト】嘱託産業医の求人はどうやって探す?

さて、認定産業医資格を取得したら、次の悩みは「どうやって求人を探そう…」ということだと思います。

そこかしこの店舗が巡視対象になるのですから、実際はかなりの求人があると思うのですが、医師転職サイト上では数が少なめです。

企業側も、広告費を払いたくない・変な先生に来られても困るという事情があるので、

伝手のある先生に直接交渉したり、その先生に知人の医師を紹介してもらったり、産業医学系の大学医局に相談しているようです(私が勤務している事業所が正にそうです)。

大学院生時代に私が所属していた医局には、豊富に嘱託産業医の依頼がきていたので、私は特に困ったことはありませんでした。

そういう医局との繋がりが無い方は、既に嘱託産業医として活動している知人に紹介してもらったり、医師転職サイトを利用するという方法があります。

私が今後、嘱託産業医バイトを探すとしたら、医師転職サイトを利用します。「知人の紹介」だからといって良いバイトとは限らず、しかも辞めにくいですから、リスクが大きいです。

ちなみに、私が上司・先輩から譲り受けた嘱託産業医バイトは、どれも「企業側にやる気がない」案件でした(笑)。「さっさと下の者に譲りたい」気持ち、分かります。

「医師転職サイトって沢山あって、どれを見ればいいか分からない」という方には、

まずは日経メディカルキャリアをお勧めします。

医師の求人・転職・募集なら日経メディカルキャリア (nikkeihr.co.jp)

大手も含め医師転職支援会社45社がこのサイトに登録しており(2024年10月18日現在)、それらの求人を横断的に閲覧することが可能です。

日本全国の求人を網羅しています。

ここで自分が気になる求人があったら、その求人を扱っている医師転職サイトにも訪問してみましょう。

似たような求人を見つけることが出来たり、

転職エージェント(コンサルタント)に登録することでオススメの非公開求人を紹介してもらったり出来ます。

実際に転職するかどうかは別として、医師転職サイトを活用して夢を膨らませるのは楽しいですよ!

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まとめ

今回は、オススメの医師バイトとして「嘱託産業医」をご紹介しました。

臨床一本でやってきた方なら、知らないことも多かったのではないでしょうか。

働き方に悩んでいる皆さんなら、社員さんの悩みに共感してあげられるはずです。

きっと、良い産業医になれると思います。

少しでも興味がある方は、是非挑戦してみてください!

 

拙著『産業医のはじめ方』は、「産業医になるまで」に必要な情報や考え方を詰め込んだノウハウ本で、大変ご好評いただいております。

産業医に興味がある方にお読みいただけると嬉しいです!

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