片付けは〇〇が9割!医師のデスクまわり片付けシミュレーション

  • 2024年6月26日
  • 2024年6月26日
  • 読書

皆さんこんにちは、更紗(さらさ)です。

突然ですが、皆さんの医局のデスクまわりは散らかっていますか?片付いていますか?

私がこれまで見てきた印象では、大半の医師はデスクまわりが散らかっているんですよね。(ギクッ)

「片付けが苦手な人ばかりが医師になる」法則はないと思いますので、仕事柄・職業柄といった事情もありそうです。後ほど考察していきます。

なんで今日は片付けの話をしているの?
更紗
最近、とある重大なことに気が付いたからです。

過去記事で「私が海外移住できたのは、本田 直之さんの『ノマドライフ』を読んでいたから」と書いたのですが、最近もう一つ「海外移住できた理由」が思い浮かびました。

ノマドライフ〜好きな場所に住んで自由に働くために、やっておくべきこと(著:本田 直之、出版:朝日新聞出版)

↓ 『ノマドライフ』紹介記事はこちら ↓

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それは…私が片付けが大好きだったからです。

とはいえ最初からそうだったわけではなく、片付けに目覚めるきっかけになった「運命の書籍」があったんです。

 

なんだか、海外移住と片付けって関係なさそうだけど…
更紗
それが、オオアリなんです。「片付けできるかどうかで人生のフットワークが決まる」と言っても過言ではありません。マジで。

なので今回の記事は、断捨離についての解説、4Sについての解説、私が片付けに目覚めた書籍の紹介、「医師の散らかったデスクまわりを片付けるシミュレーション」まで一気にやっていきたいと思います。

もし皆さんが現在の生き方に悩んでいて、

「転職したい」

「引っ越したい」

「新しい人生を歩みたい」

などと考えていらっしゃるのでしたら、是非今回の記事をご一読ください。

この記事で片付けについて学び・実践することは、まさに人生が変わるほどの効果があるはずです。私自身、片付けのおかげで海外移住できたんですからね。

「片付けが大の苦手」という方は、是非この記事を読みながら、一緒にデスクまわりを片付けましょう!

では、どうぞ!

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【片付け】断捨離とは?ミニマリストとの違い

もう耳慣れた「断捨離」という言葉ですが、その定義については意外と知られていないのではないでしょうか。

断捨離は、元々はヨーガの行法。ただの片付け術ではなく、「物に執着しない」という思想まで含有したものなんです。

「断捨離」のそれぞれの文字には、ヨーガの行法(ぎょうほう)である断行(だんぎょう)・捨行(しゃぎょう)・離行(りぎょう)に対応し、

  1. 断:新たに手に入りそうな不要なものを断る
  2. 捨:家にずっとある不要な物を捨てる
  3. 離:物への執着から離れる

という意味がある。

すなわち「断捨離」とは、不要な物を「断ち」「捨て」、物への執着から「離れる」ことにより、「もったいない」という固定観念に凝り固まってしまった心を開放し、身軽で快適な生活と人生を手に入れようとする思想である。ヨーガの行法が元になっているため、単なる片付けとは異なるものとされている。

Wikipedia

ここにも、断捨離を身に付けることで人生が身軽・快適になると書かれていますね。

「ミニマリストと何が違うの?」と疑問をお持ちの方もいると思いますが、ミニマリストは所有物を「最小」化しようとするのに対し、断捨離をする人は「最適」化しようとするもので、明確に区別されているとのこと。

私も一時はミニマリストに憧れて所有物の「最小」化を目指していたのですが、私の場合、そこまで突き詰めると心の豊かさが失われてしまったように感じました。

誰にでも、「無駄だとしても自分にとっては大切な物」がありますよね。そういった大切な物まで「手放さなくては…!」と強迫観念に囚われていたからだと思います。

住居を転々として暮らしているノマドワーカーならばミニマリストの方が身軽でいいと思いますが、

基本的に一ヶ所に住居を構えている方ならば、断捨離の「最適」化はちょうどいいですね。

【片付け】4Sとは?整理・整頓・清掃・清潔

一方、断捨離の類似語で「4S」というものもあります。

産業医資格をお持ちの方ならばよくご存知ですよね。私も産業医時代は、巡視時に4Sの指導をしていましたよ〜。

4S(よんえす)は、安全で、健康な職場づくり、そして生産性の向上をめざす活動で、整理(Seiri)、整頓(Seiton)、清掃(Seiso)、清潔(Seiketsu)を行う事をいいます。しつけ(Shitsuke)を加えて5Sも普及しています。

1 整理

「整理」は、必要なものと不要なものを区分し、不要、不急なものを取り除くことです。要るもの、要らないものに分けるためには、何らかの判断の基準が必要になります。現場の作業方法では必要と認められていても、その場所にその物が必要か、それだけの量が必要かなどの改善の余地はないかを検討し、よりよい方法が見つかればそれを新しい判断の基準、すなわち作業標準として定めてゆくことが出来ます。

2 整頓

「整頓」は、必要なものを、決められた場所に、決められた量だけ、いつでも使える状態に、容易に取り出せるようにしておくことです。工具・用具のみならず資材・材料を探す無駄を無くすことが出来ます。安全に配慮した置き方をすることが大事です。

3 清掃

「清掃」は、ゴミ、ほこり、かす、くずを取り除き、油や溶剤など隅々まできれいに清掃し、仕事をやりやすく、問題点が分かるようにすることです。転倒などの災害を防ぐことも大事なことです。機械設備にゴミやかすが付着していると製品に影響が出たり機械に不具合が発生することも懸念されます。

4 清潔

「清潔」は、職場や機械、用具などのゴミや汚れをきれいに取って清掃した状態を続けることと、そして作業者自身も身体、服装、身の回りを汚れの無い状態にしておくことです。

5 しつけ

「しつけ」は、決めたこと、教わったことを必ず守るように指導することです。挨拶や言葉づかい、話し方、服装のほか、作業標準を守る、ものを定められた位置に置く、機械機器は決められた方法で取扱操作するなどの仕事の手順を教育することを含みます。

職場のあんぜんサイト

4S(よんえす)は、安全で、健康な職場づくり、そして生産性の向上をめざす活動で、整理(Seiri)、整頓(Seiton)…

4S活動は職場を単にきれいにするという表面的なことではなく、職場の安全・作業者の健康を守り、生産性を向上させる教育プログラムとのこと。

つまり、4Sに取り組むことで皆さんの安全・健康が守られ、生産性が向上するということです。

このように「整理→整頓→清掃→清潔」と手順が明記されていてルーティン化しやすいので、片付けの考え方として4Sもオススメですよ!

【片付け】私が片付けに目覚めた理由

今でこそこうやって片付け・断捨離・4Sについて偉そうに説明していますが…私も元々は、片付けが苦手でした。

何故なら、私の両親が片付けられない人たちだったから。

私の両親は「物を持つこと」が幸福だと信じていたため、どんどん物が増え、かつ捨てられず、私の実家はいつも足の踏み場がないほどに散らかっていました。

急な来客があると大慌てで物を一ヶ所にまとめ、布をかぶせて隠していましたね(お客さんにはバレバレなんですけど)。

子どもながらに、そんな実家を恥ずかしいと思っていました。

その後大人になった私は、「収納に物を詰め込む」という片付けはよくしていましたが、次第に行き詰まりを感じ、物との付き合い方に悩むようになりました。

「収納がパンパンで、しまった物を取り出しにくい」

「引っ越しをする度に物が多くて死にそうになる」

「おしゃれなインテリアを置くと掃除が大変」

「もう要らないけど捨てられない物ばかり」

「お気に入りの物を持てない」

…物を捨てることに罪悪感があったため、要らない物に囲まれて身動きが取れなくなり、どんどん自分の行動範囲が狭まっていくのを感じました。

そんな時、書店で運命の一冊に出会ったのです。それが下記のコミックエッセイ、

『わたしのウチには、なんにもない。 「物を捨てたい病」を発症し、今現在に至ります』(著:ゆるり まい、発行:KADOKAWA)

著者のゆるり まいさんも「片付けられない」実家で育った方。その反動で、「物を捨てたい病」を発症したとのことです。

ミニマリストという言葉が流行る前から物を捨てまくっていたそうですが、ゆるり まいさんの物の少なさは、断捨離ではなく完全にミニマリストレベル。

お部屋の写真も書籍で見ることができますが、モデルルームのようにガラーンとした様が清々しいですよ!

仕事、震災の経験、祖母の遺品整理、結婚、子育て…人生の様々なイベントを切り口に「物」との付き合い方について深く考えていらっしゃって、

説明が丁寧でとても分かりやすい。笑えるし泣ける。共感の嵐。

ゆるりまいさんは2021年に劇症型溶連菌感染症にかかり、退院時は右腕に麻痺もあったそうですが、そこから復帰されて現在も活動継続していらっしゃいます。命が助かって本当によかった(泣)。

ゆるり まいさんの『わたしのウチには、なんにもない。』シリーズは全てオススメです!

片付けに興味がある方は、シリーズ一式購入しても全然いいと思います。

↓ 「なんにもないぶろぐ」というブログから書籍化しました ↓

↓ 2015年には夏帆さん主演でドラマ化 ↓

整理整頓コメディー わたしのウチには、なんにもない。|番組|NHKアーカイブス

イラストレーター・ゆるりまいの人気コミックエッセー「わたしのウチには、なんにもない。」を原作とした、笑いあり、涙あり、ア…

↓ Instagramは現在も更新していらっしゃいます! ↓

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【片付け】真理:片付けは、物を減らすのが9割

私がそれまで読んできた片付け本は、「収納術」をメインに取り上げたものばかりでした。

でもそれって、今思うと「片付けが好きな人」、「片付けが得意な人」向けなんですよね。

「今現在、デスクまわりが散らかりすぎて困っている人」は読む前に本を閉じてしまうことでしょう。

ですが『わたしのウチには、なんにもない。』シリーズを読んで…私は片付けの真理に気が付いたのです。

片付けは、物を減らすのが9割

…つまり、4Sの「整理・整頓・清掃・清潔」でいうと、整理が9割ということです。

私が物との付き合い方に悩んでいたのは、整理ができていなかったから。整理をしないままに整頓・清掃・清潔をしようとしていたから苦しかったんです。

その真理に気付いてからは、「物を捨てることへの罪悪感」がなくなり、物を捨てまくることができました。まあ夫がいたので、なにもかも自由というわけにはいきませんでしたが…。

物を減らしたところ、整頓・清掃・清潔がめちゃくちゃ楽になり、悩みは全て解決しました。

その後、私の人生がどうなったでしょう。

生まれ育った地元で医師をしていたが、県外の大学院に進学。

大学院卒業後、さらに別の県に引っ越し、専属産業医に就任。

専属産業医退職後、マレーシアに移住してフリーランス医・ノマドワーカーに。

どうでしょう、めちゃくちゃフットワーク軽くなりましたよね。

身体的に身軽になったのはもちろんなのですが、私は精神的にも解放されたことを実感しています。

「ずっと生まれ育った地元にいなければならない…」と鬱々と過ごしていたのが、「どこにでも行ける!」に激変したのです。

まさに、片付けによって人生が変わった一例だと思います。

ちなみに海外移住の荷物は、スーツケース3つとリュックだけでした。ほとんど子どもの物だったので、自分1人だけならリュックだけでよかったかもしれません。

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【片付け】さあ、散らかったデスクまわりを片付けよう!

「大半の医師はデスクまわりが散らかっている」と先述しましたが(失礼ですみません)、その理由としては下記のようなものが考えられます。

<医師のデスクまわりが散らかっている理由>

  1. 仕事が忙しすぎる(片付ける時間がない)
  2. 勉強好き(医学雑誌、論文、医学書に溢れている)
  3. 物をもらう機会が多い(ファイル、ボールペンなど)

ここからはそれぞれの理由に対して、解決策を提示していきたいと思います。

仕事が忙しすぎる(片付ける時間がない)→解決策:転職して労働条件改善

まず、①仕事が忙しすぎる…これはよく理解できます。片付ける時間なんかないですよね〜。

しかし、そういう人こそ「探し物に余計な時間を費やしている」ということもまた事実。一度しっかり物を減らしてしまえば、探し物なんかすることもなくなります。

時間を大切にしたいなら尚更、片付けを最優先に遂行しましょう。

本当にわずかな片付けの時間もとれないという方は、まず転職をして労働条件を改善してください。

「給与アップ!」を目指す転職ではなく、「時間の捻出ができる」転職ですよ!

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勉強好き(医学雑誌、論文、医学書に溢れている)→解決策:捨てまくる、残りは全てPDF化

②勉強好き…医師は勉強して研鑽し続けなければならないですからね。

紙の本が大好きなんですよね、分かります。私も大好きなんで。

でもそれでも「紙は極力排除する。どうしてもその情報が必要ならPDF化してデータ保存→タブレットで閲覧する」ことを徹底してください。

これは私の先輩医師が実際にやっていたことです。その先輩は本棚に一冊も本がありませんでした。

重い本を持ち歩く必要がなくなって、すごく快適になったと仰っていました。

ちなみに皆さんのデスクを占拠しているその医学雑誌、読んでますか?読んでないですよね。読み終わったら捨てるはずですからね。

「いつか読むかも」レベルの雑誌は捨ててください。大丈夫です、今後この雑誌が必要になることはありません。

「今すぐ読みたい」レベルの雑誌は今読んで捨ててください。

また、「読みきれないほど大量の医学雑誌が手元に届く」ことがそもそも問題であるので、所属する学会・医学雑誌の定期便の取捨選択をしっかりしましょう。これは断捨離の「断」ですね。

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紙の論文も捨ててください。大丈夫です、ネット上で閲覧できますから。

今やオンライン環境で読んだ方が、翻訳や検索などの機能が充実していますので、今後紙に印刷して読むのはやめましょう。

「研究領域では、生成AIを有効に活用できるか否かで勝敗が決まるようになる」とまで言われている時代です。

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そして医学書…結構高いお金を出して買っていますし、これまでの勉強の跡が残っているので、「捨てるのが忍びない」という方も多いと思います。

そんな方は、下記のような「専門書の買取サイト」で医学書を買い取ってもらう→臨時収入にする、というのはどうでしょう?

フリマサイトで不用品を売るように、「片付けで臨時収入を得られる」というのは立派なモチベーションになります。

ここで、専門書の買取サイトを2つご紹介。

↓ 医学書、看護学・薬学の大学教科書や専門書の買取サイト【メディカルマイスター】 

↓ 専門書、大学教科書、医学書の買取サイト【専門書アカデミー】 ↓

そして今後は、極力電子書籍を購入しましょう。

↓ m3.com電子書籍(旧M2PLUS)公式サイト ↓

m3.com 電子書籍(M2PLUS)は医療従事者の為の医学書専門の電子書籍ストアです。無料立ち読みやポイントサービスを…

「欲しい医学書が電子化していない」場合は、紙で購入してPDF化ですね。

物をもらう機会が多い(ファイル、ボールペンなど)→解決策:誰かにあげる

③物をもらう機会が多い…勉強会・研究会・セミナー、あちこちでもらいますね。

これらは自分が使う分だけ少量残し、あとはご家族や職場の皆さんにプレゼントしましょう。

私もナースステーションに「ご自由にお取りください」とファイル・ボールペンを置かせてもらったことがあるのですが、看護師さんたちに喜んでいただけました!

また、今後は「極力持ち帰らない」というのも手です。

例えば、勉強会で製薬会社さんがファイルやボールペンを用意してくれていたとしても、テーブルに置いたまま帰るのです。とてもスマートだと思います!

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ここまで徹底して整理した(物を減らした)後は、簡単です。

整頓…残った少ない物は、全てデスクの引き出しに入れます。こうすることで物にホコリがつかないですし、デスク上の掃除もしやすいです。

清掃…アルコール除菌シートでも購入して、引き出しに入れておきましょう。帰宅時、デスクを拭いてから帰ります。

清潔…整理・整頓・清掃を習慣化し、片付いた状態をキープします。

これらのルーティンができていれば、決してリバウンドしません。

もし「また散らかってきちゃった…」という場合は、徹底できていない点があるはずです。

この記事を読み直して確認を。

まとめ

おめでとうございます、デスクまわりが綺麗になりましたね!

これで更にモテますよ。片付けられない人より、片付けられる人の方が絶対にモテます。

そして、皆さんの人生は身軽で快適になりました。

転職するもよし、引っ越すもよし、新しい人生を歩むもよし。

どうぞ自由に、自分の夢に向かって羽ばたいてください。

片付けに興味がある方は、私の人生を変えてくれた『わたしのウチには、なんにもない。』シリーズも是非読んでみてくださいね。

では、また!

『わたしのウチには、なんにもない。 「物を捨てたい病」を発症し、今現在に至ります』(著:ゆるり まい、発行:KADOKAWA)