【医師のための生成AI活用術④】効率的に大量に読みたい!「論文を読む編」〜抄読会準備に最強のプロンプトが登場

皆さんこんにちは、更紗(さらさ)です。

子どもたちを預け始めてから、まとまったブログ作業時間を確保出来るようになりました。

作業に集中していると、ぶっ続けで3時間ほど座りっぱなしになることもあるのですが…

さすがに、腰が痛い。

「長時間座っていても疲れにくい」と噂のゲーミングチェアに憧れを抱いているものの、今日もリビングのテーブルに座椅子で作業しています。

更紗

なんだかんだ、このスタイルが一番落ち着くんですよね。とりあえず腰痛予防のために、1時間毎に立って軽いストレッチをすることにします!

さて、今回も「医師が生成AIを活用するためのノウハウ」について紹介して参ります。

前回までの「基礎編」「臨床現場編」「学会発表編」に引き続き、今回は「論文を読む」です!

既に「生成AIで英語論文を日本語に翻訳している」という方も多いことでしょう。

今回の記事では、「論文を検索する」「論文を読む」「大量の論文を読んで新しい研究テーマを見つける」といった

論文のインプット(読む作業)」をメインに、生成AIを活用する方法をご紹介します。

「抄読会の準備に苦労している」という方にとって最強のプロンプトも登場しますので、必見ですよ!

参考書籍はもちろん、大塚 篤司先生の『医師による医師のためのChatGPT入門』シリーズ。

更紗
全医師にオススメしたい良書です!

本書では、登場人物2人のやりとりでストーリーが進行していきます。

  • 花咲アイ先生(2年目の皮膚科医。パソコンが苦手)
  • おーつか先生(皮膚科医、大学教授。生成AIのワークショップを開催)

↓ 2024年4月発行 ↓

医師による医師のためのChatGPT入門』(著:大塚 篤司、出版:医学書院)

↓ 2024年9月発行 ↓

医師による医師のためのChatGPT入門②』(著:大塚 篤司、出版:医学書院)

↓ 2025年12月発行 ↓

医師による医師のためのChatGPT入門③』(著:大塚 篤司、出版:医学書院)

この記事を読むことで、「生成AIの進化が早すぎてついていけない」「自分の働き方に悩んでいる」という方も、
「ChatGPTをはじめとしたデジタルツールを活用して働き方を改善する」ことが叶うはずです。
是非ご一読ください!

↓ 「基礎編」の記事はこちら ↓

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【生成AI】論文を検索する

医師による医師のためのChatGPT入門』では、

花咲先生が「PubMedで様々な検索ワードを入力して論文検索した」ものの、

教授に「大事な論文が抜けている」と指摘されてしまったとのこと。

花咲先生は「大量の論文がある中で、どうやって大事な論文を見つけたらいいのか分からない」と悩んでいました。

ねこさん
自分が考えた検索ワードで十分なのかどうか、正直自信ないよね。
更紗
本書では、「ChatGPTに適切な検索ワードを網羅してもらう」という方法をとっていました。

花咲先生が「アトピー性皮膚炎の最新治療についての検索ワード」を教えてもらったところ、

10個も検索ワードが出てきました。

しかも、「それぞれの検索ワードで何を調べられるのか」についても分かりやすく解説してくれているので、安心です。

あとはPubMedで、この10個の検索ワードを検索してみましょう。

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【生成AI】論文を読む

「基礎編」でご紹介したDeepLがあれば、もう英語論文を読むのは怖くありませんよね。

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ただ、「日本語で読んでも意味が分からない時」、皆さんならどうしますか?

ねこさん
ChatGPTに「分かりやすく解説して」って頼むんじゃないかな。
更紗
正に、花咲先生が論文の図を解読するためにやっていたことです。
ただ、それでもまだ、ChatGPTの回答が分かりにくかったんですよね。
おーつか先生によると、「分かりやすく」というプロンプトがやや曖昧だからだそうです。
もっと実践的なプロンプトとして、「ステップバイステップで解説してください」という文言を紹介してくださっていました。
するとChatGPTは各ステップを段階的に説明してくれて、花咲先生も満足していました。
皆さんも、納得のいく回答が得られない時は「ステップバイステップで」を試してみてください!
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【生成AI】抄読会の準備をする

皆さん、抄読会の準備お疲れ様です。

私も大学院生時代、大学病院の病棟管理をして(無給医)・バイトに出掛けて・徹夜で抄読会の準備をして…という生活を送っていました。

そんなに頑張っても、抄読会では、結局ケチョンケチョンにけなされて終わるんですよね。

(私は、抄読会で褒められている人を見たことがありません)

私と同じく虚しい気持ちを感じていらっしゃる方、朗報ですよ。

おーつか先生が「もっと効率よく論文を読んで抄読会の準備をするプロンプト」を紹介してくださっています!

ChatGPTに抄読会で使用する論文をアップロードした上で、下記のプロンプトを入力してみましょう。

あなたは日本トップクラスのサイエンスコミュニケーターです。アップロードした文献に関して、以下の条件を守り解説してください。

#文献の概要をわかりやすく500字以内で解説してください。

#文献に記載されているすべてのFigureとTableに関して、step by stepで200字程度で解説してください。

#専門用語を使う場合は、わかりやすい言葉で説明を加えてください。

#アップロードした文献について、以下の8項目について200字程度で評価してください。ただし、問題点も必ず指摘してください。

  1. 研究デザイン
  2. サンプルサイズと選択基準
  3. 方法論の適切性
  4. 統計分析の妥当性
  5. 結果の信頼性と再現性
  6. 結論の妥当性
  7. 新規性
  8. 臨床的意義

#作成した文章とアップロードした文献の内容に齟齬がないか、最後に確認してください。

 

ー『医師による医師のためのChatGPT入門②

ねこさん
図の解説までしてくれるのは助かるね〜。
更紗
とはいえ、質疑応答に備えて、ちゃんと自分の頭で理解するように努めてくださいね。
質疑応答対策もChatGPTで可能です。
下記のプロンプトを入力して練習してみましょう。
あなたは世界でトップクラスの研究者であり教育者です。
アップロードした文献を大学院生が解説してきました。
論文に関して想定される質問10個とその模範解答を示してください。
ー『医師による医師のためのChatGPT入門②
あなたは世界でトップクラスの研究者です。
データや解釈に関してアカデミックに厳しく、いつも批判的に精読しています。
アップロードした文献を大学院生が解説してきました。
論文に関して想定される質問10個とその模範解答を示してください。
ー『医師による医師のためのChatGPT入門②
抄読会は、医師が集まり、医学論文について議論をする絶好の機会です。
「準備が面倒くさい、準備が不十分、教授に怒られるのが怖い」というネガティブな印象ではなく、
ChatGPTを活用することで、
「スマートに準備出来たし、質疑応答の練習も出来た、頑張るぞ」というポジティブな印象に変わることを願っています。
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【生成AI】Geminiで新しい研究テーマを見つける

皆さんも、Googleが提供する生成AI「Gemini」をご存知だと思います。

2024年8月時点でGeminiはChatGPTの10倍以上のトークンを扱え、一般的な学術論文だと約600本に相当する量とのこと。

「膨大な論文をベースに研究テーマを考えるにはGeminiが最適」といえるでしょう。

医師による医師のためのChatGPT入門②』では、Geminiに3つの論文を読ませて、

「新しい研究テーマを3つ提案してください」と依頼していました。

おーつか先生は、このGeminiの回答に対し、

どれも合格点の提案だと思う。大学院生がこういう回答をしてきたら、褒めるレベルです」と仰っていました!すごい!

更に、「3つの提案を融合して、さらにインパクトのある研究テーマを3つ提案してください」とブラッシュアップまで行っていました。

更紗
この提案の中で、例えば1番目のテーマを採用することになったら、下記のようにGeminiに依頼して科研費の申請書(あくまで下書き)を書いてもらいましょう。
1番目のテーマで科研費の申請書を書きたいです。
冒頭にその概要を簡潔にまとめて記述し、本文には、
  1. 本研究の学術的背景、研究課題の核心をなす学術的「問い」
  2. 本研究の目的および学術的独自性と創造性
  3. 本研究の着想に至った経緯や、関連する国内外の研究動向と本研究の位置づけ
  4. 本研究で何をどのように、どこまで明らかにしようとするのか
  5. 本研究の目的を達成するための準備状況

について具体的かつ明確に記述すること。

ー『医師による医師のためのChatGPT入門②

このような泥臭い事務作業を生成AIに助けてもらうことで、医師は研究に集中することが出来ます。

生成AIの使用を「邪道だ」と毛嫌いするのではなく、適材適所で用いて、

皆さんの研究がより豊かなものになることを期待しています。

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おわりに

今回は、「医師が生成AIを活用するためのノウハウ」論文を読む編をお届けしました。

いやあ、今回の記事を書きながら、

「論文を効率的に大量に読む」ことについては、生成AIは人間の能力を凌駕している

ということをひしひしと感じました。

生成AIの進化を日々目の当たりにしていると、正直、自分の無知さ・愚鈍さに嫌気が差すこともあります。

しかし落ち込んでなどいられません。

むしろ最強のパートナーが出現したことを喜び、手を取り合い、一緒に皆さんの目標を実現するべきです。

当ブログも、微力ながらそのお手伝いが出来ていたら幸いです。

では、また別の記事でお会いしましょう〜。

*生成AIに興味がある方は、今回の参考書籍『医師による医師のためのChatGPT入門』シリーズは絶対に購入していただきたいです。

書籍を読みながら当ブログをご覧いただくと、より理解が深まりますよ!

↓ 2024年4月発行 ↓

医師による医師のためのChatGPT入門』(著:大塚 篤司、出版:医学書院)

↓ 2024年9月発行 ↓

医師による医師のためのChatGPT入門②』(著:大塚 篤司、出版:医学書院)

↓ 2025年12月発行 ↓

医師による医師のためのChatGPT入門③』(著:大塚 篤司、出版:医学書院)

過去記事で紹介した、医師のキャリア形成事例集『医師のための40歳からのリブート(再起動)大作戦』(編:岸 拓弥、出版:メディカ出版)には、大塚先生の教授選エピソードも掲載されています!

ご興味ある方は、是非こちらもご覧ください。

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