【医師のための生成AI活用術③】スマートにこなしたい「学会発表編」〜禁断の!?AIアバターに代理発表させる方法

皆さんこんにちは、更紗(さらさ)です。

2026年7月28日、「令和8年熊本地震」が発生しました。
被災された皆さんに心よりお見舞い申し上げるとともに、
皆さんが一日でも早く穏やかな日常を取り戻されることをお祈り申し上げます。
私が登録しているオンライン医療相談サービスでは、「被災者からの相談を無償で受ける」取り組みを実施するそうで、
私も微力ながら協力させていただくことになりました。
何も出来ませんが、相談してくださる方々の心が少しでも軽くなるよう、尽力したいと思います。
さて、今回も「医師が生成AIを活用するためのノウハウ」について紹介して参ります。

前回までの「基礎編」「臨床現場編」に引き続き、今回は「学会発表編」です!

激務の合間に学会発表準備をしている方々にとってみれば、生成AIでスマートに準備が進められるのは願ってもいないこと。

今回の記事では、「発表スライドを作成する」「国際学会に向けて英会話の練習をする」といったことに生成AIを活用してみましょう。

そして、禁断ともいえる「AIアバターに代理発表させる」やり方もちらっとご紹介しています…!

参考書籍はもちろん、大塚 篤司先生の『医師による医師のためのChatGPT入門』シリーズ。

更紗
全医師にオススメしたい良書です!

本書では、登場人物2人のやりとりでストーリーが進行していきます。

  • 花咲アイ先生(2年目の皮膚科医。パソコンが苦手)
  • おーつか先生(皮膚科医、大学教授。生成AIのワークショップを開催)

↓ 2024年4月発行 ↓

医師による医師のためのChatGPT入門』(著:大塚 篤司、出版:医学書院)

↓ 2024年9月発行 ↓

医師による医師のためのChatGPT入門②』(著:大塚 篤司、出版:医学書院)

↓ 2025年12月発行 ↓

医師による医師のためのChatGPT入門③』(著:大塚 篤司、出版:医学書院)

この記事を読むことで、「生成AIの進化が早すぎてついていけない」「自分の働き方に悩んでいる」という方も、
「ChatGPTをはじめとしたデジタルツールを活用して働き方を改善する」ことが叶うはずです。

是非ご一読ください!

↓ 「基礎編」の記事はこちら ↓

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【生成AI】表やグラフの作成

皆さんは、検査データをプリントアウトした資料からグラフを作成する場合、

ひとつひとつの数値をExcelに手入力していないでしょうか?

更紗
私もそうやってグラフを作成していました。でも、かなりの手間がかかる上に、入力ミスをしていないかが心配で何度も見直して、結構時間がかかってしまうんですよね。

そんな手間を省くのがOCR機能です!

OCR(Optical Character Recognition)は、画像データのテキスト部分を認識し、文字データに変換する光学文字認識機能の略称だ。

具体的には、紙文書をスキャナーで読み込み、書かれている文字を認識してデジタル化する技術を指す。

この技術を使えば、紙媒体の情報をひとつずつパソコンに入力する作業を省ける。

 

ーおーつか先生『医師による医師のためのChatGPT入門

このOCR機能は、iphoneのカメラにも付いています。

iphoneをお持ちの方は、早速カメラを開いて、紙の書籍・論文などの文字媒体に焦点を合わせてみてください。

画面右下に、下記のようなマークが表示されているはずです。

このマークをタップすると、文字情報をデジタルに変換することが出来ます。

Apple Support

iPhoneのカメラフレーム内に表示されるテキストを使って、テキストをコピーしたり、Webサイトを開いたり、電話をかける…

このデジタル検査データをコピーしてChatGPTにペーストすれば、表もグラフも一瞬で作成することが可能です。

下記のようなプロンプトをChatGPTに入力してみましょう。

以下、それぞれの値を順番に示す。パワーポイントのスライドの中に表として(折れ線グラフとして)作成してください。

####

(検査データ)

ーおーつか先生『医師による医師のためのChatGPT入門

ここで作られた表やグラフが満足のいくものでなかったとしても、ChatGPTに修正を指示すれば大丈夫です。

例えば「先ほど作成したパワーポイントの折れ線グラフを修正したい。X軸の目盛は2024年1月から1ヶ月ずつに変更してください」…といった感じに。

見やすい表やグラフを作成することは、学会発表の肝と言っても過言ではありません。

ChatGPTと相談しながら、どんどん作成技術を磨いていきましょう。

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【生成AI】イラストの作成と注意点

先日、うちの第一子(小1)が「コナンと灰原さんが背中合わせに立っているイラストを描いて」と言ってきました。

更紗
夕方のめちゃ忙しい時間帯に、そんな高度な要求をしないでくれ〜!
私は「ChatGPTにイラスト作ってもらおうか!」とChatGPTに丸投げすることを提案。
第一子もウキウキで了承してくれました。
親としてその対応はどうなの…という点はさておき、ChatGPTにお願いしてみたところ、あっという間に出来ました。
『名探偵コナン』アニメの公式イラストか?と見紛う程のハイクオリティなイラストが。
更紗
このイラストは、あくまで家庭内で個人使用する目的で作成した二次創作物です。当ブログに掲載することは控えさせていただきます。
ねこさん
イラスト技術を上達させる時間(数年間)、イラストを描き上げる時間(数時間)を考えたら、生成AIを使用した方が圧倒的に時間効率が良いよね。
そう、効率でいったら、人間は生成AIには敵わないのです。
最近は、AI画像が当たり前に使用されるようになりましたよね。
私はAI画像については「上手だと思うけれど違和感を感じる」という感想を抱いていて、
正直、見ていると気持ち悪くなってしまいます。
やっぱり、私は人の手によるイラストの方が好きです。
更紗
とはいえ今後は、絵を描けない人も、生成AIを使って「漫画家」「イラストレーター」などの仕事をするようになることでしょう。
皆さんが「学会発表で使用する画像を作成する」場合には、著作権について十分に留意してください。
医師による医師のためのChatGPT入門②』内では、
文化審議会著作権分科会法制度小委員会が令和6年に公表した「AIと著作権に関する考え方について」を、
ChatGPTにまとめてもらった上で掲載していました。
著作権に関する生成AIの扱いについては、以下のような考え方が整理されています。
1. 著作物の定義と適用範囲:
日本の著作権法では、「思想または感情を創作的に表現したもの」を著作物とし、その範囲に限って保護が及びます。これには、文学、学術、美術、音楽などが含まれますが、単なるアイデアやデータ自体は保護されません。
2. AI生成物の著作物性:
生成AIが作成した文章や絵が著作物と認められるかは、その「創作性」が問われます。著作物として認められるには、創作意図や創作的な寄与が存在する必要があります。つまり、生成物が人間の関与を伴わない場合や、単に学習データの切り貼りであれば、著作物と認められる可能性は低いと考えられます。
3. 著作権侵害のリスク:
生成AIを用いることで意図せず著作権を侵害するリスクが指摘されています。例えば、AIが学習に使用したデータに著作権がある場合、そのデータを利用して生成されたコンテンツが元の著作物と類似している場合には、著作権侵害と認定される可能性があります。
4. 法的責任と対応策:
AI開発者やAIサービス提供者は、著作権侵害を防止するための技術的な措置を導入することが求められる場合があります。例えば、特定のアーティストの名前を含むプロンプトを拒否する技術や、学習データセットから特定のデータを削除する仕組みなどがこれに該当します。
5. 法制度の今後の展開:
生成AIに関する著作権の扱いは、技術の進展や具体的な事例の蓄積によって今後も見直される可能性があります。現行法で対応できない新たな問題が発生する場合には、法律の改正やガイドラインの整備が進むことが予想されます。
これらの考え方は、生成AIが作成したコンテンツが著作物として保護されるかどうか、また、その利用に伴う法的リスクについての理解を深めるための基礎となります。
ーChatGPT『医師による医師のためのChatGPT入門②
もちろん研究結果を改ざんするような画像を生成することは許されませんので、決して行ってはなりませんよ。
「著作権の心配がどうしても拭えない」という方は、AI画像を生成するのではなく、
ロイヤルティフリー素材を使用するのがオススメです(例:いらすとや)。
ロイヤルティフリー素材の著作権は作者であるクリエイターに属していますので、「著作権フリー」ではないのですが、
定められたルール内で繰り返し使用することが可能ですよ。
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【生成AI】国際学会での英会話・英語での口頭発表

私も大学院生時代、米国で開催された国際学会でポスター発表をしたことがあります。

自分のポスターの前で待機していると、見学者やファシリテーターから質問が飛んできます。

当然、英語で。

私はしどろもどろで大した会話も出来ず、恩師の先生に助けてもらってばかりで、正直情けなかったです…。

私のように惨めな思いをしたくない方は、国際学会に赴く前に、英会話の練習をしておくことをオススメします。

ねこさん
そうは言っても、激務の臨床医が英会話のレッスンを受ける時間なんてないよね。
そんな方もご安心ください。
ChatGPTで英会話の練習をすることが出来るんです!
スキマ時間にスマホのアプリを立ち上げて、プロンプトを音声入力するだけなので、とてもシンプルです。
おーつか先生は下記2通りのプロンプトを紹介してくださっています。

あなたは優秀な英会話教師です。

これから私は国際学会で発表する際の質疑応答に関する英会話の練習をしたいです。

練習相手になってください。

ー『医師による医師のためのChatGPT入門②

あなたは世界トップクラスの科学者です。

これから私が発表する内容に関して、英語で質問してください。

私の発表内容は以下、〇〇です。

ー『医師による医師のためのChatGPT入門②

ねこさん
プロンプトを書く際は、「はじめに役割を与えること」が重要なポイントなんだよね。
更紗
私は陰キャなので、リアルな人との英会話はどうしても緊張してしまいます。でもAIが相手なら大丈夫!
もちろん、リアルな人との英会話にはメリットも多々ありますので(表情が見える、コミュニケーション能力が育つなど)、
ご自身の事情に合わせて適切な方を選択していただければよいと思います。
ちなみに、『医師による医師のためのChatGPT入門②』には、
自分のAIアバターを作成して、英語の原稿を読み上げさせる」という禁断の方法が紹介されていました。
使用するのは「HeyGen」(ヘイジェン)というサービス。
「自分が喋っている動画(日本語でOK)」を基に、AIアバターを作成します。
更紗
おーつか先生は、「B’zについて熱く語った動画」を使ったそうです(笑)。
国際学会での発表スライドと英語原稿をアップロードすると、AIアバターが「自分の声で、英語で」喋り出します。
もちろん英語以外の言語でも、原稿を用意すれば喋ることが可能です。
ただ、おーつか先生は「これをやってしまったら全く自分のためにはならない」と仰っており、私も同意します。
「英語喋れない〜」ともがき苦しむのも大事な経験の一つ。
「英語での口頭発表なら自力で頑張る」「英語以外の外国語での口頭発表ならAIアバターを利用する」のが適した使い方だと勝手に解釈しています。
禁断の方法に手を染めてみたい…という方は、
どうぞ本書の手順を参考に、ご自身のAIアバターを作成してみてください!

医師による医師のためのChatGPT入門②』(著:大塚 篤司、出版:医学書院)

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おわりに

今回は、「医師が生成AIを活用するためのノウハウ」学会発表編をお届けしました。

本書では、「疾患について文献を検索してまとめる」「考察をまとめる」方法も紹介されていたのですが、

おーつか先生が下記のように注意喚起していたということもあり、今回の記事では割愛いたしました。

こういう技術を使いすぎるとわれわれ人間はますます馬鹿になる。

しっかりと自分の頭で考え、身につけることを忘れずに、そのうえでChatGPTを使うのなら教えます。

 

ーおーつか先生『医師による医師のためのChatGPT入門

何度も言うけれども、この方法を使うと自分の頭を使わずに学会発表スライドができてしまう。

しっかり勉強しておかないと質疑応答で苦労するから内容はきちんと理解するように。

 

ーおーつか先生『医師による医師のためのChatGPT入門

そちらの内容も気になる方は、どうぞ書籍を購入してご自身の目で確認してくださいね。

学会発表は、自分が医師として大きく成長するための一大イベントです。

そこには膨大な準備時間・煩雑な作業が待ち受けていますが、

生成AIに全てを丸投げしていては身に付くものも身に付かない、というのは誰でも理解出来ることでしょう。

発表者は自分自身で、生成AIはあくまで「苦楽を共にするパートナー」

生成AIを上手に活用しながら、どうぞ学会発表を乗り越えてください。

陰ながら応援しています。

では、また!

*生成AIに興味がある方は、今回の参考書籍『医師による医師のためのChatGPT入門』シリーズは絶対に購入していただきたいです。

書籍を読みながら当ブログをご覧いただくと、より理解が深まりますよ!

↓ 2024年4月発行 ↓

医師による医師のためのChatGPT入門』(著:大塚 篤司、出版:医学書院)

↓ 2024年9月発行 ↓

医師による医師のためのChatGPT入門②』(著:大塚 篤司、出版:医学書院)

↓ 2025年12月発行 ↓

医師による医師のためのChatGPT入門③』(著:大塚 篤司、出版:医学書院)

過去記事で紹介した、医師のキャリア形成事例集『医師のための40歳からのリブート(再起動)大作戦』(編:岸 拓弥、出版:メディカ出版)には、大塚先生の教授選エピソードも掲載されています!

ご興味ある方は、是非こちらもご覧ください。

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