皆さんこんにちは、更紗(さらさ)です。
来週からやっと第二子(年中)の幼稚園が再開します。
夏休み長かった〜〜〜でもあっという間でした!
前回までの「基礎編」「臨床現場編」「学会発表編」「論文を読む編」に引き続き、今回は「論文を書く編」です!
「AIと人間の役割分担」「ジャーナルのAIポリシー」「参考文献管理」「AI翻訳」など、
「論文のアウトプット(書く作業)」をメインに、生成AIを活用する方法をご紹介します。
参考書籍はもちろん、大塚 篤司先生の『医師による医師のためのChatGPT入門』シリーズ。
本書では、登場人物2人のやりとりでストーリーが進行していきます。
- 花咲アイ先生(2年目の皮膚科医。パソコンが苦手)
- おーつか先生(皮膚科医、大学教授。生成AIのワークショップを開催)
↓ 2024年4月発行 ↓
『医師による医師のためのChatGPT入門』(著:大塚 篤司、出版:医学書院)
『医師による医師のためのChatGPT入門②』(著:大塚 篤司、出版:医学書院)
『医師による医師のためのChatGPT入門③』(著:大塚 篤司、出版:医学書院)
是非ご一読ください!
↓ 「基礎編」の記事はこちら ↓
皆さんこんにちは、更紗(さらさ)です。いやあ…今年は子ども向けの映画が公開ラッシュで大変ですね。ざっと調べただけでも、観たい映画が10個もありました。ねこさんそんなことで悩んでいるのは君だけだよ。[…]
↓ 「臨床現場編」の記事はこちら ↓
皆さんこんにちは、更紗(さらさ)です。最近こちらはぐずぐずした雨が続いており、毎週末「あぁ〜子どもたちをどこで遊ばせよう」と頭を悩ませています(汗)。でも、あまり気にしない方がいいですね。ロバートの秋山さんのように。[…]
↓ 「学会発表編」の記事はこちら ↓
皆さんこんにちは、更紗(さらさ)です。2026年7月28日、「令和8年熊本地震」が発生しました。被災された皆さんに心よりお見舞い申し上げるとともに、皆さんが一日でも早く穏やかな日常を取り戻されることをお祈り申し上げます。私が[…]
↓ 「論文を読む編」の記事はこちら ↓
皆さんこんにちは、更紗(さらさ)です。子どもたちを預け始めてから、まとまったブログ作業時間を確保出来るようになりました。作業に集中していると、ぶっ続けで3時間ほど座りっぱなしになることもあるのですが…さすがに、腰が痛[…]
【生成AI】「AIの役割」と「人間の役割」を明確にしよう
2025年は、私にとって「AIをいかに使いこなすか」を模索し続けた一年でした。
(中略)
その中でも、最も難しさを感じたのが論文作成です。
理想を言えば、すべてのデータをAIに渡すだけで、完成度の高い論文が出来上がるーーーそんな世界が訪れるのが望ましいのでしょう。
(中略)
確かに、それらしい文章や、形だけ整った不完全な論文を作ることはできます。
しかし、実際に投稿できるレベルかと言われると、到底満足できるものではありませんでした。
ー大塚 篤司『医師による医師のためのChatGPT入門③』
- AIが得意なこと:文章の整理、表現の洗練、言い回しの改善など → AIの役割
- AIが苦手なこと:ゼロからの論理構築、文献の引用、データの解釈など → 人間の役割
NG:AIに丸投げ
「完璧な論文を書いてください」とだけ指示
↓
出てきた論文をそのまま投稿
↓
その結果、論理展開がバラバラ、根拠が不十分、査読でリジェクト
OK:AIを相棒にする
自分で構成を作る(イントロ→方法→結果→考察の流れを設計)
↓
自分で下書きを書く(データと論理展開を自分の言葉でまとめる)
↓
AIに相談する(この論理展開に矛盾はないか、この表現をもっと明確に出来ないか)
↓
自分で最終チェック(AIの提案を吟味し、責任を持って採用・修正)
【生成AI】ジャーナルのAI使用ルールを確認しよう
まずは、論文作成前に、主要出版社で共通のAIポリシーを覚えてください。
<主要出版社の共通AIポリシー>
- AIを著者として認めない
- AI使用の開示義務(どこでAIを使ったか、使用したツール名を申告する)
- 人間による検証必須(正確性を人間が確認、最終責任は著者にある)
- 画像・図の生成制限(AI生成の図は原則禁止)
- 査読プロセスでの使用制限(機密保持のため、査読者はAIに原稿をアップロード出来ない)
それらAI使用ポリシーを確認した上で論文を作成したとしても、
投稿前に必ず、下記「AI使用に関する投稿前チェックリスト」を一つ一つ確認してください。
<AI使用に関する投稿前チェックリスト>
ステップ1:ジャーナルのポリシー確認
- 投稿先ジャーナルのAI使用ポリシーを確認した
- 開示方法(Acknowledgments/Methodsなど)を確認した
- 禁止事項を理解した
ステップ2:AI使用の申告準備
- 使用したAIツールをすべてリストアップした
- 各ツールの使用目的を明確にした
- 申告文を作成した
ステップ3:内容の検証
- AI生成の全内容を人間が確認した
- AI特有のフレーズを削除した
- 参考文献の実在を確認した(リファレンスハルシネーション対策)
- 図がAI生成でないことを確認した
- 数値計算を統計ソフトで確認した
ステップ4:倫理的配慮
- 患者情報の匿名化を確認した
- 一時チャットを使用したか確認した
- データプライバシーを遵守した
ステップ5:最終確認
- 共著者全員がAI使用に同意した
- 申告文が正確で完全である
- 投稿規定に沿っている
皆さんこんにちは、更紗(さらさ)です。お待たせしました、今回は久々に「テクノロジー」カテゴリの記事です!当ブログは「医師の自由な働き方を応援する」というコンセプトですが…私は、独学でweb3や生成AIなどの最新テクノロジーに[…]
【生成AI】ChatGPTだと危ない!?参考文献管理ツールを使い分けよう
皆さんも、リファレンスハルシネーションについてのニュースを目にしたことがあると思います。
実際に、架空の論文を引用して撤回された事例もあるとのことです。
『医師による医師のためのChatGPT入門③』の中でも、ChatGPTに論文を提案してもらったところ、
リファレンスハルシネーションが起きた…という実演をしていました。
なので、参考文献管理にChatGPTはオススメしません。
代わりに、参考文献管理専門のAIツール(実在する論文だけを提案する設計)を5つご紹介します。
<参考文献管理ツール選択ガイド>
| ツール | 分野 | 用途 | 料金 | |
| 1 | Elicit | 一般研究 | 文献レビュー、引用探し | 無料/有料 |
| 2 | OpenEvidence | 医療 | 臨床エビデンス、引用管理 | 無料 |
| 3 | Connected Papers | 一般研究 | 視覚的文献マッピング | 無料/有料 |
| 4 | Paperpal | 一般研究 | 学術執筆・編集支援 | 無料/有料 |
| 5 | Paperpile | 一般研究 | Google統合参照管理 | 有料 |
ちなみに、おーつか先生が推奨しているのは、下記のようなツール選択です。
- 医学論文を書くなら → OpenEvidence + Elicit
- 視覚的に研究分野を把握したいなら → Connected Papers
- 英語執筆に自信がないなら → Paperpal
- Goodle DocsやGoogle Driveを使っているなら → Paperpile
繰り返し申し上げますが、AIツールも完璧ではありません。
AIツールが提案した参考文献は、必ずPubMedでダブルチェックを行いましょう。
皆さんこんにちは、更紗(さらさ)です。皆さんは、知の巨人とも呼ばれるユヴァル・ノア・ハラリ氏をご存知でしょうか?彼はイスラエルの歴史学者・哲学者です。圧倒的な情報量と分析力で、これまで著作累計世界2000万部を突破するベスト[…]
【生成AI】ChatGPT以外のAI翻訳ツールを使い分けよう
私も大学院生時代に英語論文を作成しました。
当時はGoogle翻訳も「変な翻訳だよね」という時代だったので、自力で英文を書いていましたよ(英文校正にも出さず)。
今から英語論文を書く人であれば、「日本語で論文を書いて、ChatGPTに英訳してもらおう!」と考えるのは自然なこと。
ところが…それは危険と言わざるを得ません。
まず、ChatGPTは汎用AIのため、下記のような「AI特有のフレーズ」が入りやすいこと。
<AI特有のフレーズ>
- as an AI language model
- regenerate response
- I cannot provide
- As a helpful assistant
こういうフレーズが論文に残っていると、AI生成文章をコピペしたことが一発でバレます。
「AI特有のフレーズ」を見つけた場合は、削除することをお忘れなく。
ChatGPTを翻訳ツールとして用いるなら、下記のような使い方がオススメです。
<翻訳ツールとしてのChatGPTの使い方>
- 日本語の文章を、アカデミックな英語に翻訳してもらう(あくまで下書き作成)→徹底的な書き直しが必要
- 自分が書いた英語の文章の、英文法をチェックしてもらう
おーつか先生は、他にも下記のような専門の翻訳・校正ツールを紹介してくださっています。
<おーつか先生推奨の翻訳・校正ツール>
| ツール | 特徴 | 用途 | |
| 1 | DeepL Write | 文章の改善に特化 | 英文のブラッシュアップ |
| 2 | Grammarly | 文法チェック専門 | 文法・スペルミス検出 |
| 3 | Writefull | 学術論文特化 | アカデミック表現の提案 |
専門ツールの方が、「AI特有のフレーズ」が入りにくく、勝手に情報を追加することが少ないとのこと。
逆翻訳でのチェックは、ChatGPTではなくDeepL翻訳などの専門ツールを使用するようにしましょう。
とはいえ、医療分野では命に関わる情報を扱うため、
「自ら英語の原文を読む」ことや、「共同研究者や英語ネイティブに確認する」など、
人の目による最終確認をお忘れなく!!!
皆さんこんにちは、更紗(さらさ)です。実は当ブログの2024年の抱負の一つに、「生活の中にAIを取り入れる」というものがありました。一見当ブログと無関係な抱負に思えますが…私は、AIを理解しないと「私たちが目指すべき働き方」[…]
おわりに
今回は、「医師が生成AIを活用するためのノウハウ」論文を書く編をお届けしました。
「医師のための生成AI活用術シリーズ」5作目となりますが、この記事がシリーズ最終回となります。
結構長かった〜ここまでくるのに2ヶ月間もかかりました(笑)。
今回の参考書籍『医師による医師のためのChatGPT入門』シリーズには、
皆さんに紹介しきれないトピックスがたくさん掲載されています。
生成AI活用にご興味がある方は、是非『医師による医師のためのChatGPT入門』シリーズをお手元に置いて、
楽しい生成AIライフを送っていただきたいと思います。
皆さんの働き方がより良いものになることを願っています。
では、また!
*生成AIに興味がある方は、今回の参考書籍『医師による医師のためのChatGPT入門』シリーズは絶対に購入していただきたいです。
書籍を読みながら当ブログをご覧いただくと、より理解が深まりますよ!
↓ 2024年4月発行 ↓
『医師による医師のためのChatGPT入門』(著:大塚 篤司、出版:医学書院)
『医師による医師のためのChatGPT入門②』(著:大塚 篤司、出版:医学書院)
『医師による医師のためのChatGPT入門③』(著:大塚 篤司、出版:医学書院)
過去記事で紹介した、医師のキャリア形成事例集『医師のための40歳からのリブート(再起動)大作戦』(編:岸 拓弥、出版:メディカ出版)には、大塚先生の教授選エピソードも掲載されています!
ご興味ある方は、是非こちらもご覧ください。
皆さんこんにちは、更紗(さらさ)です。もうすぐ5月も終わりですね〜。5月はゴールデンウィークと子ども関連のイベントで大忙しだったので、6月はもう少し穏やかに過ごせることを願っています★(死亡フラグ)さて今回は[…]
皆さんこんにちは、更紗(さらさ)です。皆さんは、現在「全国に医師が何人いるか」ご存知ですか?更紗私が医師になった頃は、ちょうど30万人くらいでしたね。医師不足が深刻だから、医師数をどんどん[…]
皆さんこんにちは、更紗(さらさ)です。前回の記事【医師の偏在①】では、医師の偏在問題のうち「地域の偏在」を取り上げました。<医師の偏在> 地域の偏在 診療科の偏在[sitecard subtitle=[…]









