【ミライの授業】未来をつくる5つの法則〜世界を変えた変革者のエピソードを紹介

皆さんこんにちは、更紗(さらさ)です。

先日、気まぐれで体重計に乗ってみたら、独身時代と比べて5kg増えていました。

子どもを二人産んだせい…とはいえ、狐につままれたような気分。

天使の姿をした悪魔「体重はただの数字、育児で忙しいんだから体重管理が疎かになるのは仕方ないよ」

…などのささやきに惑わされず、今後はもう少し食事・運動に気をつけることにします。

↓ ニッチェさんの『iiwake』…ダイエッターの心に刺さるので、どうぞ聴いてください ↓

さて、最近私は、「子ども向けの教養書」をよく読んでいます。

↓ 『人類の物語 Unstoppable Us』も、「小学生からの人類史」という名目でしたね ↓

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というのも、私が子ども時代に親から与えられたのは、絵本・小説などの文学作品ばかりでした。

大人になるまで教養書を読んだことがほとんどなかったのです。

しかし、大人になってからその面白さに驚愕し、「どうしてもっと早く読まなかったんだ!」と後悔したほど。

当初は、特に興味が強かった「働き方」関連のビジネス書をよく読んでいましたが、

「働き方の本こそ、まだ進路が決まっていない子どものうちに読むべき」

なーんて生意気なことを考えていましたね。

更紗
第一子も第二子も、少しずつ字が読めるようになってきたとはいえ、まだ教養書を読めるほどではないので、「まず私が読んで子どもたちに分かりやすく伝えたいな〜」と思っています。
そんな時に図書館で見つけたのが、こちらの書籍。
『ミライの授業』(著:瀧本 哲史、出版:講談社)

14歳向けに「未来のつくり方」をまとめた書籍で、多くの偉人の人生から学ぶことが出来ます。
2016年出版なので、本書内では「ロボットに仕事を奪われる」ということに言及しています。
しかしテクノロジー技術はそこから更に飛躍的に発展し、2026年現在は「AIに仕事を奪われる」に置き換わってはいますが、
「今後、私たちはどのような働き方をしていくべきか」を問う本書の本質は、全く古くなっていません。
 「現代版の『君たちはどう生きるか』だ」とも称されています。
↓ 『君たちはどう生きるか』についてはこちらの記事を参照してください ↓

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今回の記事では、『ミライの授業』のエッセンスをまとめ、偉人2人の経歴の紹介もしています。

「自分の働き方に悩んでいる」「次の世代は、どのような仕事を選ぶのが正解なのか」という方に参考になると思います。

では、どうぞ!

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【ミライの授業】「人間の仕事が奪われる未来」に残るのは、希望か?絶望か?

きみたちは未来の住人であり、大人たちは過去の住人なのだ。

(中略)

14歳のきみたちは、21世紀に生まれた最初の世代だ。

(中略)

一方、きみたちのお父さんやお母さんが中学生だったころ、21世紀という言葉は特別な輝きをもっていた。

どんな輝きか?

ひとことでいえば、21世紀は「未来そのもの」だった。

 

ー瀧本 哲史『ミライの授業』

本書では、21世紀になって起きたもっとも大きな変化は、「世界」がひとつになったことだ、と述べられています。

日本企業のユニクロ、米国企業のアップルなどが例に出されていますが、

いずれも自国ではなく、遠く離れたアジアの国で商品を作るようになりました。

それは何故なのでしょう?

<自国で商品を作らなくなった理由>

  1. 世界のどこで作っても、品質に大きな差が出なくなった
  2. アジア人の方が安い給料で働いてくれる

そう、機械技術の進歩により、多くの仕事が「誰がやっても同じ」になってきた。

「誰がやっても同じ」ならば、「安い人が選ばれる」のは当然のことなのです。

では、このまま「安い人が選ばれる」時代が進んでいった場合、最終的に選ばれるのはどんな人たちなのでしょうか?

…正解は、「ロボット」です。

24時間、ひと言の文句も言わずに働いて、風邪で休んだり、寝坊したりすることもない。

しかも人間のような育成期間もいらず、雇った(導入した)その日から即戦力として働いてくれる。

当然、給料はゼロ。

こんなにありがたい「社員」はいないだろう。

 

ー瀧本 哲史『ミライの授業』

ねこさん
人間は実際に、ロボットに仕事を奪われ続けてきたよね。今はAI搭載ロボットの開発が進んでいて、今後「人間が仕事を奪われる」スピードが加速することは明白だよね。
更紗
皆さんは、「ロボットが人間の代わりに働いてくれる未来」に何を感じますか?「希望」ですか、それとも「絶望」ですか?
私は「絶望したところでどうにもならないんだから、希望を抱いて建設的な行動を取るのが望ましい」と考えています。
私は2年半前に専属産業医の仕事を退職し、フリーランス医として仕事をセーブして暮らすようになりました。
それは「子どもと過ごす時間を大切にしたい」というのが最も大きな理由なのですが、
もう一つ大きな理由として、「テクノロジーの進歩により、近々人間の働き方が激変する」ということを感じていたからということもあります。
現場も人も大きなストレスを抱えることになる「移行期」に新たな仕事に飛び込むよりも、
もう少し世界の動向を注視して、今後の行く末を見定めてから仕事を選びたいのです。
なので、現在は家庭や自身の健康を維持しつつ、教養を磨くこと・学ぶことに注力して暮らしています。
更紗
ここ2年半ほど、オンライン医療相談の仕事を継続してお受けしていますが、稼ぐためではなく社会貢献という気持ちが強いです。今後どのような未来が待ち受けていても、社会貢献は続けていきたいですね。
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【ミライの授業】きみたちも「未来をつくる人」になろう

歴史を振り返ってみれば、いつの時代にも「未来をつくる人」がいた。

(中略)

彼らを「安い人」や「ロボット」で代用することはできない。

なぜなら彼らは、ほかの人では絶対にできないこと、自分にしかできないことに取り組んで、古い世界を一新させてきたからだ。

誰かが舗装した道路を進むのではなく、自分で道を切り拓き、未来を切り拓いてきたからだ。

だからきみたちも、未来をつくる人になろう。

 

ー瀧本 哲史『ミライの授業』

一体どうすれば、未来をつくることが出来るのでしょう。

本書では、下記の通り「未来をつくる5つの法則」を提示しています。

<未来をつくる5つの法則>

  1. 世界を変える旅は「違和感」からはじまる
  2. 冒険には「地図」が必要だ
  3. 一行の「ルール」が世界を変える
  4. すべての冒険には「影の主役」がいる
  5. ミライは「逆風」の向こうにある

そして、それぞれの法則の説明をするにあたって、多くの偉人が登場します。

未来をつくるために、過去を知る。

これから世界を変えるために、かつて世界を変えた人たち(変革者)を学んでいくのです。

その数は総勢20人にも及びました。

<『ミライの授業』に登場する人物>

  1. アイザック・ニュートン
  2. フランシス・ベーコン
  3. ヘンリー・フォード
  4. フローレンス・ナイチンゲール
  5. 高木兼寛
  6. 森鴎外 ←反面教師としての紹介
  7. コペルニクス
  8. クリストファー・コロンブス
  9. 大村智
  10. ビル・ゲイツ
  11. トーマス・エジソン ←反面教師としての紹介
  12. 嘉納治五郎
  13. ベアテ・シロタ・ゴードン
  14. ココ・シャネル
  15. 伊能忠敬
  16. マーガレット・サッチャー
  17. グレゴール・メンデル ←反面教師としての紹介
  18. J・K・ローリング
  19. 緒方貞子
  20. ???
ねこさん
20人目の人の名前が伏せられているけど、一体誰なの?
更紗
ふふふ…これは、実際に本書を読んで確認していただいた方がよろしいと思います。
『ミライの授業』(著:瀧本 哲史、出版:講談社)

次の項から、私が感銘を受けた偉人エピソードをご紹介していきます。
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【ミライの授業】「課題発見」が「課題解決」よりも重要な理由

なぜ、疑う力が大切なのか。

みなさんのご両親が中高生だったころ、また、おじいちゃんやおばあちゃんが若かったころ、疑う力は、それほど重要視されていませんでした。

むしろ当時は、「なんの疑いももたず、与えられた課題をガンガンこなす人」が求められていました。

数学の問題集をたくさん解いていくような、「課題解決」の力です。

(中略)

さらに、コンピュータやロボットを使えば、人間よりもずっと速く、たくさんの課題をこなしてくれます。

コンピュータやロボットには、お給料を払う必要さえありません。

(中略)

それでは現在、みなさんにはどんな力が求められているのか?

答えはひとつ。「課題発見」の力です。

 

ー瀧本 哲史『ミライの授業』

課題発見の意味について分かりやすい事例として、ヘンリー・フォードが紹介されています。

彼は20世紀初頭に「自動車王」として一時代を築き、世界初の量産型大衆車を製造したアメリカの実業家です。

当時、自動車はヨーロッパで発明されていたものの、自家用ヘリコプターや自家用ジェット機のような「超ぜいたく品」でした。

よって人々の乗り物はもっぱら馬車、人々が望むものといえば「もっと速く走れる馬」。

馬車以外の乗り物のことなんて、想像することさえ出来なかったのです。

ねこさん
つまり、大半の人間が「課題解決」タイプだということだね。
更紗
ちなみに私は、小学生の頃「馬に乗って学校に行きたい!」と言っていました(笑)。時代に逆行している!

ところがフォードは、「人間は馬車で移動するものだ」という常識を疑いました。

フォードは自動車を安く製造するための方法を考え、

「フォード・システム」と呼ばれる、ベルトコンベアを使った流れ作業による大量生産システムを開発しました。

こうして自動車の価格は大幅に引き下げられ、馬車の代わりとなる自家用車が爆発的に普及していったのです。

ねこさん
フォードが「課題発見」タイプの人間だったため、自動車の普及という、人々の生活が激変するような偉業を達成することが出来たんだね。
更紗
私は「どこでもドア」が欲しいんですけど、誰か発明してくれませんか?(他力本願)
私は最近、「どうすれば様々な社会課題を解決することが出来るのかな…」と考えていました。
その考えも間違ってはいないと思いますが、その考えでは、あくまで常識の域を出ないということ。
世界を変えるには、「課題解決」ではなく「課題発見」の力が必要不可欠なのです。
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【ミライの授業】「世代交代」だけが、世の中を変える

20世紀を代表するアメリカの科学史家、トーマス・クーンはコペルニクスの時代を丹念に研究した結果、驚くべき結論にたどり着きました。

(中略)

天動説を信じる古い世代の大人たちは、どれだけたしかな新事実を突きつけても、一生変わらない。

なにがあっても自説を曲げようとしない。

地動説が世のなかの「常識」になるのは、古い世代の大人たちが年老いてこの世を去り、あたらしい世代が時代の中心に立ったときなのだ。

「世代交代」だけが、世のなかを変えるのだ。

 

ー瀧本 哲史『ミライの授業』

トーマス・クーンは、これを「パラダイム(ある時代に共有された常識)」という言葉で説明しました。

古いパラダイムが新しいパラダイムに移り変わることを「パラダイム・シフト」といいます。

トーマス・クーンは『科学革命の構造』という著書の中で、次のように結論づけています。

「このようなあたらしいパラダイムの基本的発明を遂げた人は、ほとんど、非常に若いか、パラダイムの変更を促す分野にあたらしく入ってきた新人かのどちらかである」

21世紀に生まれたみなさんは、正真正銘のあたらしい人、つまり「新人」です。

みなさんにはいま、古い世代の大人たちには見えないものが見えています。

「このルールって、おかしくない?」

「なんでみんなわざわざこんなことしてるの?」

「もっと簡単にできるんじゃない?」

過去の常識に縛られない「新人」だからこそ感じる違和感が、たくさんあるはずです。

 

ー瀧本 哲史『ミライの授業』

ここからは、十分な年齢と、誰もが認める経歴を重ねた上で、全くの「新人」として活躍した女性を紹介します。

その女性は、緒方貞子。

女性として初めて、そしてアジア人として初めて、更に学者出身として初めて、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の代表に選ばれた女性です。

1990年、上智大学の教授だった緒方さん(当時63歳)は、突如として空いたUNHCRの弁務官の席に就くことになりました。

緒方さんは国連職員として働いたことはなく、政治家や外交官でもなく、世界的に見れば無名に近い学者でした。

また、それまでの弁務官はすべて男性で、すべてヨーロッパの政治家でした。

ねこさん
今までの弁務官とは似ても似つかない人なわけだけど、国連はなんで緒方さんを弁務官に選んだのかな?
更紗
当時の日本は世界第2位の経済大国だったので、日本から人材を迎え入れることで「もっと国連分担金を増やしてもらおう」という狙いがあったのだと推測されています。
そんな「お飾り」のような代表選出ではありましたが、緒方さんはそのことをしっかり理解していましたし、
彼女の精力的な働きぶりは国際的に高い評価を受けました。
そのエピソードの一つをご紹介します。
1991年、国連の多国籍軍がイラクを空爆し、湾岸戦争が勃発しました。
多国籍軍が勝利を収め、これを好機として、
それまでイラクのフセイン政権から迫害を受けてきたクルド人たちが、政権の打倒を試みて武装蜂起します。
しかし、イラク軍の反撃によってクルド人の武装蜂起は鎮圧されました。
クルド人たちは更なる迫害を恐れ、他国へ逃れようと国境を目指しましたが、
トルコはこれ以上クルド人難民を受け入れることが出来ず、国境を封鎖しました。
40万人ものクルド人が、雪に覆われたトルコ国境近くの山岳地帯で、飢えと寒さに苦しむことになりました。
厳密に言うと、このクルド人たちは「難民」の定義には当てはまりません。
更紗
難民条約では、難民の定義は、「人種、宗教、国籍、政治的意見、または特定の社会集団に属するなどの理由で、自国にいると迫害を受けるか、迫害を受ける恐れがあるため他国に逃れた人々」とあります。
ねこさん
このクルド人たちは、まだイラク国内に留まっているから「難民ではない」ということになってしまうんだね。
UNHCR内では、意見が真っ二つに分かれました。
人道的な見地からクルド人たちを救うべきだという意見と、
ここで動いたら難民条約が無効化されてしまうという意見。
緒方さんは、議論が出尽くしたとき、こう宣言したといいます。
「わたしはやることに決めました。彼らが国境を越えようと越えまいと、UNHCRは被害者とともに、そして被害者の傍らにいるべきなのです」
「この判断に対するUNHCR内部での議論は大きく分かれた。
しかし、私の判断の拠り所となったものは、ただひとつ、彼らを『救わなければならない』ということであった。
この基本原則(プリンシプル)を守るために、私は行動規範(ルール)を変えることにした」
(『私の仕事』緒方貞子著より)
硬直化してしまった行動規範ではなく、その根底にあったはずの基本原則に立ち返る。
おそらくこれは、彼女が「新人」だったからこそできた決断でしょう。
ー瀧本 哲史『ミライの授業』
こうしてUNHCRは多国籍軍とイラク政府に働きかけ、イラク国内に「安全地帯」を設け、
クルド人たちを「難民」として保護し、救済にあたりました。
緒方さんは様々な困難を乗り越え、2000年に国連難民高等弁務官を退任されるまで、精力的に働きました。
このように、「新人」であることは大きな可能性を秘めている一方、「経験が不足している」という大きな弱点も持っています。
新人は、まわりの大人たちほどの経験がなく、知識も足りず、技術もつたないものです。
(中略)
トーマス・クーンは、こう指摘しています。
「たいていのあたらしいパラダイムは、はじめの段階ではぎこちないものである」
大人たちはきっと、みなさんの経験不足を責めてくるでしょう。
(中略)
逆風が吹き荒れても、周囲の大人たちがこぞって反対しても、怒られ、笑われ、バカにされても、そこでくじけてはいけません。
あなただけの「ミライ」は、逆風の向こうに待っているのです。
ー瀧本 哲史『ミライの授業』
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おわりに

今回の記事では、『ミライの授業』のエッセンスをまとめ、偉人2人の経歴を紹介しました。

著者の瀧本さんは、東京大学法学部を卒業され、
京都大学産官学連携本部イノベーション・マネジメント・サイエンス研究部門客員准教授を務めるなど、輝かしい経歴の持ち主でした。
著書『僕は君たちに武器を配りたい』はビジネス書大賞2012を受賞しています。

しかし2019年、瀧本さんは、ご病気のため47歳でご逝去されました。
そのことを知ると余計に、瀧本さんが次世代に残してくれた、本書の優しく力強いメッセージに心動かされます。
誰もがかつては14歳だった。
自分の可能性をあきらめ、愚痴や不満ばかりこぼしている大人たちも、かつては14歳だった。
わたしはきみに、そしてすべての「かつて14歳だった大人たち」にこの本を贈りたい。
たとえ何歳であろうと、未来をあきらめることは許されないし、
わたし自身が未来を信じているからだ。
ー瀧本 哲史『ミライの授業』
大人である私たちには、知識と経験があります。
そして、もう一度人生を選び直すだけの時間も残されています。
今この時から自分を変え、人生を変え、世界を変えることが出来ます。
だって、私たちには未来があるのですから。
今現在、望まない働き方で苦しんでいる方々も、どうぞ輝かしい未来をつくることが出来ますように。
今回の記事がその参考になりましたら幸いです。
では、また!
『ミライの授業』(著:瀧本 哲史、出版:講談社)

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