【新刊発売前におさらい】『LIFE SHIFT』まとめ

  • 2021年10月24日
  • 2022年11月16日
  • 読書

皆さんこんにちは、更紗(さらさ)です。

皆さんは「100年人生」という言葉を知っていますか?

これは2016年発売の『 LIFE SHIFT ~100年時代の人生戦略』(著:リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット、訳:池村千秋、発行:東洋経済新報社)で用いられ、有名になった言葉です。

ここ200年、世界の平均寿命は右肩上がりに延びてきました。国連の推計によれば、2050年までに、日本の100歳以上人口は100万人を突破するとのことです。

この本では、そんな「100年人生」での働き方を詳細に考察しています。

私はこの本に衝撃を受け、働き方についての考えがガラッと変わりました。今でも人生の指標となる本です。

そして嬉しいことに!

2021年10月29日に新刊『LIFE SHIFT2』が発売されます!

楽しみー!私は早速予約しました!

今回の記事は、新刊発売前のおさらいとして、前作『LIFE SHIFT』のまとめを書いています。

この記事が皆さんにとって、より良い働き方を考え・行動するきっかけになれば幸いです。

是非ご一読ください。

関連記事

皆さんこんにちは、更紗(さらさ)です。突然ですが、皆さんは100年時代を生き抜く準備を実践していますか?過去記事で『LIFE SHIFT~100年時代の人生戦略』(著:リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット、訳:池村千秋[…]

100年人生では、3ステージ人生は成り立たない

この本では、異なる世代の3人の人物が登場します。

  • 1945年生まれのジャック
  • 1971年生まれのジミー
  • 1998年生まれのジェーン

ジャックの世代、労働する人の一生は「教育20年、仕事40年、引退後20年」(60歳で引退)という3ステージで成り立っていました。

それも、皆が画一的な生き方をしていました。男性は教育期間を終えたら一斉に就職し、生涯ただ一つの会社で家庭を顧みずに働き、一斉に引退しました。引退後20年間は、公的年金と自身で蓄えた老後資金で十分過ごすことが出来ました。

しかし、ジミーの世代ではこの3ステージ人生が軋み、ジェーンの世代では遂に壊れます。

私はジミーとジェーンの中間の世代なので、3ステージ人生は成り立たないようです・・・。

100年人生においては、以下の2つのルートが考えられます。

60歳で引退する場合、引退後の生活は40年。公的年金は少なく、老後資金は不足し、経済的に困窮することが予想されます。

引退後の困窮を避けるために80歳で引退する場合、仕事の期間は60年。若い時に身に付けた知識・スキルでこれ程の長期間生産性を保つことは困難であることが分かります。

いずれのルートも大きな問題を抱えていますね・・・。

では、私たちはどのような人生を歩むべきなのでしょうか?

マルチステージ人生を生き抜く

必然的に、マルチステージ(4~5ステージ)の生き方が広がる、と考えられています。

ジミーとジェーンの世代は、前述した「教育20年、仕事60年、引退後20年」(80歳で引退)ルートを選ぶことになると思われますが(国が年金支給期間を短縮する施策を取っているため)、

一つの専門技能を習得するだけでは、おそらく長い勤労人生を通して生産性を維持できない。新しいテクノロジーが登場し、どのような専門技能もいずれ時代遅れになる可能性が高い。

それらの問題を解決するためには、自身の専門技能をアップデートし続けるのに加え、柔軟に新しい知識・スキルを習得し続ける必要があると言えます。時には勤務先を変えるだけでなく、働く業種も変えることがあるでしょう。

つまり、マルチステージ人生では、転職を繰り返すことが当たり前なのです。

関連記事

皆さんこんにちは、更紗(さらさ)です。これまで、臨床医がより良い働き方を得るための手段の一つとして転職を勧めてきたこのブログですが、医師転職サイトって沢山あり過ぎて、どれを選べばいいのか分からない…。[…]

マルチステージ人生に備える無形資産

人生がマルチステージ化すると、複数の移行を経験します。

フルタイムで働く期間があってもいいし、子育てに専念する期間があってもいい。長い人生の間に何通りもの役割を経験していいのです。

一見良いことのようですが、それには当然リスクも伴います。移行が常に成功するとは限らないからです。

失敗をすると、所得が減り、将来のキャリアの機会が狭まるという可能性もあります。

そこで大事になってくるのが無形資産です。これには健康や良好な人間関係等が含まれます。ちなみに、有形資産にはお金や仕事が含まれます。

例えば、夫婦関係が良好であれば、いずれかが新しいステージに移行する際に互いの役割を調整し、人生のさまざまな時点でサポートし合うことが出来ます。

生産性を高める仲間がいれば、仕事の移行も上手くいく可能性が高まります。

有形資産ばかりに注力して無形資産を無視していると、マルチステージ人生を生き抜くことは困難だということが容易に想像出来ますね。

有形と無形の両方の資産を充実させ、両者のバランスを取り、相乗効果を生み出していきましょう。

まとめ 医師の場合

いかがでしたでしょうか。

「80歳まで働く」のは医師であれば珍しくありませんが、昔の知識・スキルのまま生産性を維持することは今後困難になってくるでしょう。既に患者が医師や病院を選ぶ時代です。

医師も知識・スキルをアップデートし続けなければならないですし、加齢による記憶力・判断力・体力・巧緻性等の衰えを考慮し、柔軟に働き方を変えていく必要があります。

そして「激務で家庭に全く関われていない」医師は、無形資産が乏しいと考えられます。いずれ病気になったり、家族関係が悪くなったりして、長い人生を活き活きと過ごすことが出来ないかもしれません。心配です・・・。

関連記事

皆さんこんにちは、更紗(さらさ)です。皆さん、毎日お仕事お疲れ様です。これを読んでいる方の中には、家庭を顧みる余裕もなく、激務に耐えている方も多いと思います。でも、「本当はもっと家庭に関わ[…]

自分がどのような人間か、自分の人生をどのように組み立てたいかをしっかり考え、今すぐ行動に移していくべきです。

このブログも、そんなコンセプトで運営しています。少しでも皆さんの支えになりましたら嬉しいです。

『LIFE SHIFT2』が発売されたら、そちらのまとめも書く予定ですので、お楽しみに!

関連記事

皆さんこんにちは、更紗(さらさ)です。突然ですが、皆さんは100年時代を生き抜く準備を実践していますか?過去記事で『LIFE SHIFT~100年時代の人生戦略』(著:リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット、訳:池村千秋[…]